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あの大御所が宣伝活動:努力の甲斐あって?初登場No.1
多くの課題を残しつつも、どうにか開催へとこぎつけた本年度のアカデミー賞。その会場となったコダック・シアターの目と鼻の先、ハリウッド・ハイランド内の音楽ソフト販売店Virgin Megastoreにて、アメリカを代表する「ディーバ」が驚きのサイン会を開きました。オスカー授賞式のほんの4日後、サンセット大通りに降り立った超ビッグネームとは一体誰だったのでしょうか?
ズバリ、そのお答えはジャネット・ジャクソン。ご存知”King of Pop”ことマイケル・ジャクソンの実妹、子役で芸能界入りして1980年代の歌手デビュー以降、数々の記録を打ち立ててきたアメリカを代表する歌姫です。そんな彼女が、オスカーの興奮冷めやらぬハリウッド・ハイランドにて、ニューアルバム発売記念のサイン会を催したのでした。
ハリウッドでは通常「インストア・ライブ」「シークレット・ライブ」などと称したイベントがそこかしこで開催されているのですが、ジャネットほどの大御所となるとちょっと稀。熱狂的ファンとのトラブルなど、様々な事態を予測してスターの安全確保を第一とするのが通例ですが、今回はアルバムへのサインに加えてファンとの握手付きだったとか。当日参加した知人からこのニュースを聞いたときは、いろいろな意味でスゴイ方だなぁと軽い感動すら覚えました。
この度のサイン会の流れは以下の通り。先月26日に発売のニューアルバム「Discipline」をVirgin Megastoreハリウッド・ハイランド店で購入した先着500名に、リストバンドを配布。これを持っている人のみ、28日に行われるサイン会に参加できました。ネット上では、このリストバンドに数百ドルの値段が付いて売買が行われていた模様。しかし、配布当日が平日でしかも正午スタートということもあってか、集まり具合は予想よりも少なめだったようです。
当日まではサイン&握手会に加えてライブも予定されていたようですが、その日になっていきなりのキャンセルに。予定通り夜9時にジャネットが登場、ひな壇から来場者を見下ろすかたちでアルバムにサイン、握手をしてイベントは終了したとのことです。当初、ABCのレイトナイト・ショー”Jimmy Kimmel Live”にてライブの模様が放映されるはずだったようですが、結局キャンセル理由は謎のまま。しかし、番組自体にはしっかり出演し、最近YouTube上で話題のジミー・キンメル&ベン・アフレックのビデオについてジョークを飛ばしたり、「兄弟いるの?」なんて突っ込まれたりと、楽しげなショーとなっておりました。
彼女の新作アルバムは発売1週間で18万1千枚を売り上げ、ポップ・チャートのトップに躍り出る結果に。これで、彼女にとって何と6度目のアルバム初登場1位だとか。売り上げ枚数では、2006年に発売された「20 Y.O.」の29万6千枚という驚きのセールス記録には及ばず。それでも、今週第2位にランクインしたエリカ・バドゥの「New Amerykah Part One (4th World War)」に5万7千枚の差をつけ、ディーバの貫禄を見せています。この圧倒的な数字を見る限り、仮にサイン会を行わなかったとしても彼女なら堂々の1位になっていたはず。きっと、ファンを大切にする彼女のサービスだったのだろうと思われます。
アメリカ国内のみならず、日本で活躍するアーティスト達にも多大な影響を与えているといわれるジャネット・ジャクソン。歌唱力はもちろん、ダンスにも絶大な評価を受けているのはご存知の通り、サイン会当日は号泣してしまうファンが続出していたというのにも頷けます。近年は、スーパーボウルでの「ポロリ事件」や激太りなどゴシップの標的となっていましたが、勢力的な活動は映画界にも。昨年上映の”Why Did I Get Married? (原題)”でも高評価を得ており、これからも幅広い活躍が期待されます。あのジャネットの手を握り、しかも直筆サインまでも入手した知人。万が一お金に困ってもどうにかなるかも!なんて商魂たくましい発言には笑えますが、今後も様々なイベントFrom Hollywood情報をお送りしたいと思いますのでお楽しみに。
TEXT BY アベマリコ
2008年03月07日 11:27
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