« 驚きの視聴率!全米が沸くBeijing 2008 | メイン | NBCも「GOLD」獲得?オリンピック史上で最高視聴率を樹立 »
ヒスパニックの夏祭り: ALMA Awards
去る17日、パサディナ市が誇る大音楽堂Pasadena Civic Auditoriumにて、ALMA Awardsが開催されました。ちょっと耳慣れないALMAsとは、映画・TV・音楽界で活躍するヒスパニック系のエンターテイナーを讃える授賞式。今日のハリウッドを彩る面々とともに、当日の模様をお伝えしていきます。
ヒスパニック系アメリカ人の地位向上を目指すNPO団体NCLR (National Council of La Raza) が、先に開催されていた「Bravo Awards」を引き継ぐ形で始まったAmerican Latino Media Arts Awards (ALMAs)。年に一度、エンターテイメント業界に貢献したラティーノ/ヒスパニック系のパフォーマーを表彰する祭典です。
近年、アメリカのメディアにおけるラテン系アメリカ人の活躍は目覚ましく、彼らを主人公に迎えた映画やTVドラマは次々と大ヒット。昨年に引き続き、ALMAsで司会者を務めたエヴァ・ロンゴリアも、ABC局のドラマ「デスパレートな妻たち (邦題)」によってブレイクしたひとりと言えるでしょう。ファッション・アイコンとしても注目を集める彼女は、当日のレッドカーペットから式典終了まで、何と10回もお色直し。登場する度に髪型までもガラリと変えて、オシャレセレブの肩書きにふさわしい佇まいでした。ちなみに、式典で着用されたドレスはほとんどがラティーノ系のデザイナー達によるものです。
今年のALMAsをさらったのは、日本でも絶賛放映中の「アグリー・ベティ (ABC)」。監督賞 などを含む主要部門を制覇しています。アンサンブルキャスト賞では、劇中のスアレス一家がズラリと勢ぞろい。ベティことアメリカ・フェレーラを中心に、優しいパパ役のトニー・プラナ、バリバリのラテンガールなお姉ちゃんを演じるアナ・オルティス、おませな甥っ子がハマリ役のマーク・インデリケイトらが、ドラマからそのまま抜け出して来たかのように仲良くトロフィーを持ち帰っています。年間エンターテイナー賞も獲得したフェレーラは、もはやラテン系アメリカ人の「顔」といったところ。これまでにも数々の映画に出演していますが、同作の開始からは賞レースに欠かせない女優さんとなりました。
他部門では、まずコメディ主演男優賞に”Two and a Half Men (CBS)”よりチャーリー・シーン。これまでイロイロあった彼ですが、本作によってまた俳優としても波に乗っています。
一方、泥沼離婚となった元妻デニス・リチャーズは、5月から自身の冠番組”Denise Richards: It’s Complicated (E!)”に出演中。人気パーソナリティのライアン・シークレストによる製作ですが、このリアリティ・ショーがどれくらい続くのかは…、正直ナゾです。
続いてドラマ助演男優賞に、「ロスト (ABC)」からホルゲ・ガルシアが受賞。名前だけでは顔が浮かばないかもしれませんが、劇中の太っちょなハリーと聞けば、ピンと来るかもしれません。彼を見ているだけで和む…と思っているのは筆者だけではないハズ。コメディアンとしても著名、音楽にも精通した彼は、本授賞式の常連さんでもあります。
音楽部門では、シャキーラがヒューマニスト賞を獲得。シンガーソングライターとしての活躍はもちろんのこと、ユニセフの親善大使などオフステージにおける様々なチャリティー活動が認められての受賞となりました。また、今回のALMAsで特に注目を集めたのが、プレゼンターとして久々に表舞台に登場したジェシカ・アルバ。今年の6月に長女オーナーちゃんを出産したばかりですが、美しいボディラインを強調したシャンパンピンクのドレスで現れ、会場を沸かせています。
「ALMA」は、スペイン語ではソウル/スピリットの意。今後も、ラティーノ達のホットな活躍が楽しみです。今回の式典は9月12日にABCにて放送予定ですが、下記のウェブサイトには過去の歴史や写真、ムービーなどのお宝トピックが満載。2008年度の模様(一部準備中)を含め、ぜひ一足お先にご覧ください。
【ALMA Awards 2008公式ホームページ】
TEXT BY アベマリコ
2008年08月21日 16:38
この記事へのトラックバックURL:
http://blog.eigafan.com/cgi-bin/mt-tb.cgi/1187
毎週木曜日更新