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驚きの視聴率!全米が沸くBeijing 2008

08.08.08と、末広がりの8が横並びとなったオメデタイ日に幕を開けたBeijing 2008。世界中の人々がテレビに釘付けであろう今日この頃、もちろんアメリカも例外ではありません。一時は開催そのものが危ぶまれていた北京オリンピックですが、蓋を開けてみれば記録的な高視聴率を獲得。アメリカ全土の熱狂ぶりや、ちょっと日本では考えられないTV放送のスタイルなど、開幕1週目を振り返ってみたいと思います。

中国の巨匠チャン・イーモウ監督が演出を手掛けた開会式は、アメリカ以外の開催地として過去最高の視聴率を樹立。延べ3490万人以上が見守り、アメリカ国内におけるテレビ5台のうち2台はセレモニーにチャンネルが合わせられていた計算となっています。この数字は、放映チャンネルNBCが2004年に記録した大人気ドラマ「フレンズ (邦題)」のフィナーレを抜き、週間平均値は今年2月のFOXによるスーパー・ボウル・ウィークを超えるものに。15万人以上のパフォーマー達がスタジアムを舞った壮大なスペクタクルは、アメリカにおいて「これまでで最高のオープニング・セレモニー」との評判でした。



↑米国選手写真

驚くことに、ここアメリカではオリンピックがTVで流されるのは1チャンネルのみ。もちろん、その日のハイライトや注目選手の密着映像などは他のチャンネルでも扱われますが、実際の全試合・競技が見られるのはNBCだけとなります。各チャンネルがそれぞれの獲得種目を放映する日本とは違い、フィーチャーされるのはほぼアメリカの選手オンリー。筆者を含む「外国人」にとっては、自国の選手がめったに見られない!といった状況に追い込まれてしまいます。ちなみに、今年のオリンピックチャンネルとなったNBCは、8億9400万ドルで単独放送権を獲得。想像を絶する金額も、すでに開幕前に広告費だけで10億ドル以上を回収したというから2度ビックリです。ちなみにその中には、アメリカ大統領選の共和党代表マケイン候補がCM放送権に支払った600万ドルも含まれています。



↑コーク缶の北京五輪バージョン

勢いに乗っているオリンピックですが、アメリカらしいマイペースな放送ぶりに一部では不満の声も。例えば、この度の開会式はプライムタイムに合わせた15時間遅れ(西海岸)の放映。更に、日中には通常通りの番組が流され、夜8時から12時までの4時間に絞ってその日の注目競技を放送するスタイルを取っています。その為、リアルタイムで観戦したいファンの多くはインターネットに集中。随時速報が入るNBCのホームページにおいては、開幕初日だけでアクセス数7000万を超え、アトランタ五輪にも迫る盛り上がりを見せています。TVの前でワイワイ観戦する人もいれば、一日中パソコンの前にかじり付いているコアなファンもあり。今やオリンピックの視聴方法はバラエティに富んでいるようです。

開会式における花火のCG使用や9歳の女の子の「口パク」疑惑など、ネガティブなニュースが取り沙汰されたこともありましたが、今や選手団の活躍にアメリカはお祭りムード一色。金メダルを取りまくっている男子水泳のマイケル・フェルプスを始め、スター選手の奮闘に沸いています。今後は、陸上などアメリカにとっての花形競技も目白押し。開催17日間は、寝不足のアメリカ人が続出しそうな勢いです。

TEXT BY アベマリコ

2008年08月14日 18:07

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