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今年の主役は女性?36th American Music Awards

アメリカのThanksgivingシーズンが近付くとやって来る、音楽の祭典「AMA: American Music Awards」。去る23日、LAダウンタウンのNokia Theatreにて華々しく催されました。受賞結果はもちろん、これでもかと言わんばかりに集められた豪華アーティストの面々、史上最高となった計19組によるパフォーマンスなど、様々な角度からお伝えしていきます。





LAの新名所、ノキアシアター。




LAダウンタウンの地域開発事業「L.A. Live」の複合施設内に構えられたノキア・シアターは、2007年秋にオープンしたばかり。昨年、AMAが式典としてのこけら落としを務めてから早一年、2008年度も同じステージに帰って来ました。ホストは昨年に引き続きジミー・キンメルが登場しましたが、19組ものステージがあった為か出番は少なめ。それでも、当日のパフォーマー達をいじくりまくるなど、ガッチリ仕事をこなしています。





本年度のAMAは、若手アーティスト中心といった印象。ティーンに爆発的な人気を誇るアイドルや、国民的スター発掘番組”American Idol (FOX)”出身者らが票を集めました。昨年より開始した「楽曲の売り上げ総数とラジオ放送回数によって選出された候補者から、一般インターネット投票」といった方式で受賞者が決まるとあって、よりパソコンに慣れ親しんだティーン世代の好みが色濃く反映されたのかもしれません。その一方で、エアロスミスよりスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーが揃ってプレゼンターとして登場するなど、渋めのチョイスも見られました。






赤絨毯が引かれ、あとはセレブの登場を待つばかり



AMA2008の目玉となった、怒涛のパフォーマンス×19。うち13組は女性陣と、ウーマンパワーが炸裂しています。オープニングにメドレーで登場のクリスティーナ・アギレラや、トリを務めたアリシア・キーズ、クイーン・ラティファ、キャスリーン・バトルの3名など、女性で始まって女性で終わる構成となっていました。





【AMA 2008 パフォーマー】


豪華絢爛な顔ぶれの中でもひときわ好評だったのが、ピアノの弾き語りを披露したアニー・レノックス。「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003・邦題)」においてアカデミー歌曲賞を獲得するなど、長年に渡る音楽活動に特別功労賞が贈られています。レノックスには及ばずともすでにベテランの風格漂うマライア・キャリーは、堂々の名誉賞をゲット。また、こちらも大御所ふたりとのコラボレーションを魅せたアリシア・キーズは、最新アルバム”As I Am”でベストアルバム賞2部門を獲得しています。同じく2部門でベスト女性アーティストを受賞したのは、瞬く間にスターダムに上り詰めたリアーナ。そんな彼女のダーリンと言われるクリス・ブラウンは、ステージこそありませんでしたが、本年度のAMAで最多となる3部門を制覇。年間アーティスト賞に加え、ハニーとお揃いでベスト男性アーティスト賞2部門を仲良く持ち帰っています。


【AMA 2008 受賞者】


また、色々な意味で期待通りだったのが、普段着と見紛うスタイルで登場したカニエ・ウェスト。ラップ/ヒップホップ部門ベストアルバムの受賞スピーチでは「人に何と言われようと、俺はエルヴィスになりたい」と高らかに宣言。更には、同部門のベストアーティスト受賞で再び登壇すると「本当は去年もらうべきだったから、これはリル・ウェインにやる」と言い放つなど、着々と「カニエ語録」を増やしています。一方、今年に入って再結成した往年のボーイズ・バンド「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」のステージには、酷評が集中してしまった模様。今頃すでにママになっているような年代のアメリカ人女性なら、必ずやお気に入りメンバーがいたハズなのに…。移り行く時代&業界の厳しさを見せつけられた気がします。

豪華な顔ぶれとパフォーマンスが目一杯詰まった、第36回American Music Awards。感謝祭前のお祭りムードを更に高めてくれるような、賑やかな3時間となりました。関係者曰く、今年はアーティストへの出演依頼ほとんどに即OKが出たとか。昨今の音楽業界ではCDの売り上げが芳しくないようで、みんな宣伝目的?なんてオトナの事情も囁かれていたりしますが、我々としては華やかなことは何より。来年もより一層ド派手なセレモニーに期待したいと思います。


TEXT BY アベマリコ

2008年11月27日 15:16

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