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あなたならどれを観る?アメリカン・リアリティーショー2009

先々週にもお伝えした通り、現在のアメリカTV界はミッドシーズン真っ只中。新しい顔ぶれが続々と登場して、テレビっ子にとってはチャンネル選びに忙しい時期となりました。前回はニューフェイスのドラマシリーズにスポットを当ててみましたが、今週ご紹介していくのはそのリアリティーショー版。


爆発的な人気を誇るあのオーディション番組から、スター達がしのぎを削るダンス・コンペティション、マニア増加中のモデル発掘シリーズなど、今日のアメリカを代表する人気ゴールデン番組の数々をレポートします。


 AIの告知ポスター

2002年6月のスタート以来「国民的番組」の呼び声を欲しいままにしている ”American Idol (FOX)”。視聴者参加型のアイドル発掘番組は今年の1月で第8シーズン目を数え、5&6シーズン辺りにピークを迎えた視聴率には若干のかげりを見せつつも、火曜日のコンテスタント達によるお披露目デイ、水曜放送の脱落者決定デイは、それぞれが毎週ワンツーフィニッシュを飾る数字をキープしています。
初代チャンプのケリー・クラークソンを始め、キャリー・アンダーウッド 、ジョーダン・スパークスなど、当番組からヒットチャートの常連となったアーティストは多数。一方では、今大会出場を機に今やオスカー女優&グラミー歌手の称号を手にしているジェニファー・ハドソンや、自身のバンドDaughtryを率いて着実にヒットを飛ばすクリス・ドートリーらの活躍によって、途中敗退者への注目度もグッと増している感があります。


また、ウィリアム・ハンやサンジャヤ・マラカーといった過去の「キワモノ系」参加者の登場も、ついついチャンネルを合わせてしまう要素のひとつに。すでにアダム・ランバートの人気が高まりつつある今シーズンのAI、引き続きファンを増やしていきそうです。ちなみに今週からは、アメリカ名物?オジー・オズボーン一家への密着番組”Osbournes: Reloaded”が、同FOX局でAI火曜日の後番組としてスタートしたばかり。こちらもAI人気を借りてヒットとなるのでしょうか。

AIと同様に第8シーズンが開始しているのが、ABC局の”Dancing with the Stars”。この「芸能人社交ダンスバトル」は2005年6月の開始から順調にファンを増やし続け、毎シーズンの初回放送ごとに自己最高視聴率を更新中です。特に月曜日に放送されるお披露目デイは、その晩の視聴率トップをキープしているところ。翌火曜の脱落者決定デイも、ちょうど裏番組に当たるAIと数字を分けながら上位にランクインしています。




華やかに見えて超過酷なダンスレッスンにより、これまでにも怪我人が続出している当番組ですが、今期はTV番組ホストのナンシー・オデールと歌手ジュエルが直前の怪我で出演を断念。雑誌PLAYBOY創設者ヒュー・ヘフナーの元彼女&プレイメイトのホリー・マディソン、リッチな未婚男性が花嫁候補を探すリアリティ番組”The Bachelor (ABC)”にて「フラれた」ひとりであるメリッサ・ライクロフトらが、彼女達のピンチヒッターとして奮闘中です。

年々豪華になっていく顔ぶれにも注目が集まりますが、今シーズンはグラミー賞を獲得した女性ラッパーのリル・キム、PTAに嫌われること間違いなしのハチャメチャ番組”Jackass (MTV)”の出演者スティーヴォー、2008年北京オリンピックの女子体操で金銀のメダル計5つを持ち帰ったショーン・ジョンソン、アップルコンピュータの設立者のひとりであるスティーヴ・ウォズニアックなどなど、異色の面々による競演が見どころとなっています。


 ANTMの巨大看板 in Hollywood

AIやDWTSに比べると数字はまだまだですが、特に女性達の間での「マスト」になりつつある番組が、”America’s Next Top Model (the CW)”。こちらは、過去にナオミ・キャンベルの再来と謳われ、自身の冠トークショーをも持つトップモデル、タイラ・バンクスがプロデュースしている「スーパーモデル発掘番組」です。
すでに12サイクル目に突入した現在、前出の2番組と同様に巷では「ANTM」と省略されるようになり、連日必ずどこかでその文字を見かけるほどの盛況ぶり。辛口なバンクスが一般公募のモデル志望の女の子達をうまくショーケースする模様や、女子独特のコワイ「駆け引き」などが、多くの視聴者をクギ付けにしている要因かもしれません。




TVネットワーク/製作会社のOxygenが18~34歳の女性達にとった「外見vs. 内面」アンケートの結果によると、25%もの女性が「ノーベル平和賞よりもANTMで優勝できる容姿が欲しい」と答えたとか。何だかものすごい質問ですが、女性の美に対する欲求が垣間見えるお答えかも?当番組はAIの2日目と同じ水曜日、ギリギリ被らない20時(PST)にオンエア中です。

今回ご紹介した各シリーズは、どれもこれからが面白くなっていくはず。参加者達のバトルと合わせて、数字の変動も気になるところです。今後もリモコンを片手に、大型/マニアックな新番組をチェックしてアップデートしていきたいと思っていますので、そちらもお楽しみに。



TEXT BY アベマリコ


2009年04月02日 18:13

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