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歓声?悲鳴?が飛び交ったMTV ムービー・アワード2009

5月31日、ユニバーサル・シティのギブソン・アンフィシアターにて行なわれたMTVムービー・アワード。厳粛な印象のオスカーやゴールデン・グローブとは打って変わって、ティーンの黄色い声援と大爆笑に包まれた賑やかな映画祭となりました。2008年にアメリカの若者達を魅了した映画、彼らがこの夏に期待するサマームービーがまる分かりのレポートをお届けします。


ウエストLAに構えるMTVネットワーク
ポップコーンが詰まったバケツ型トロフィーで有名なMTV ムービー・アワードは、早18回目。音楽チャンネルとして知られ、現在では多数のリアリティ・ショーを擁するMTV局の主催で行なわれており、そのユニークな各賞は他の映画祭と一線を画したラインナップを誇ります。本年度の目玉は、最多7部門にノミネートされた『トワイライト~初恋~ (邦題)』と、6部門に名を連ねていた『スラムドッグ$ミリオネア』の一騎打ち。フタを開けてみれば、前者が作品賞を含む5部門を制覇するなど、空前の『ロバート・パティンソン・ブーム』を見せつけました。彼が登壇する度に、ましてや大画面に映っただけでも、会場は女の子達による絶叫の嵐。本作で麗しのヴァンパイアを熱演した23歳の英国俳優パティンソンは、向かうところ敵無しの佇まいです。


本年度の司会に大抜擢されたアンディ・サムバーグは、長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ (=SNL / NBC)』等、多方面で活躍中の若手コメディアン。昨年の話題作を盛り込んだオープニング・クリップには、SNLでも共演済みのジャスティン・ティンバーレイクとともに登場しました。その後、Hip-Hop調で来場セレブを紹介してみたり、SNLの大先輩ウィル・フェレルや『スター・トレック (2009)』の監督J. J. エイブラムスと大作映画の爆破シーンを茶化したりと、要所でやりたい邦題。緊張を見せない彼のホストっぷりは、常に笑いを巻き起こしておりました。

そんな中、今年の話題をさらったのは、ゲストパフォーマンスに登場したエミネム。残念ながら、注目を浴びたのは彼のステージではなく、新作”Bruno (原題)”の役柄に扮したサシャ・バロン・コーエンとの「絡み」でした。Tバックを身につけたキューピッド姿で天井から吊るされていたコーエンは、何と剥き出しのお尻からエミネムに「不時着」。マジかよ!とFワードを連発しながらSPに助けられたエミネムは、怒って席を立ってしまいました。これは台本なのか、それともガチのドッキリ…?と大きな反響を呼びましたが、エミネムの怒声を拾っているマイクといい、立ち去る彼を追うカメラのポジションといい、どう見てもお膳立て通り。しかし、周りのセレブが半笑い且つ騒然となった会場の模様は、視聴者を存分に楽しませてくれました。

以下は、本年度の受賞者一覧。プレゼンターにはシャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、マイケル・ベイ、サンドラ・ブロック、シエナ・ミラー、キャメロン・ディアス、キーファー・サザーランド、デンゼル・ワシントンらが続々と登場して、アワードに華を添えています。

・作品賞:『トワイライト~初恋~』
・女優賞:クリステン・スチュワート (『トワイライト~初恋~』)
・男優賞:ザック・エフロン (『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』)
・ブレイクスルー女優賞:アシュリー・ティスデール (『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』)
・ブレイクスルー男優賞:ロバート・パティンソン (『トワイライト~初恋~』)
・悪役賞:ヒース・レジャー (『ダークナイト』)
・コメディ賞:ジム・キャリー (『イエスマン/”YES”は人生のパスワード』)
・ベストファイト賞:ロバート・パティンソンVS. キャム・ギガンデッド (『トワイライト~初恋~』)
・ベストキス賞:クリステン・スチュワート&ロバート・パティンソン(『トワイライト~初恋~』)
・歌曲賞:”The Climb”/マイリー・サイラス (“Hannah Montana: The Movie”)
・WTFモーメント賞 (新設カテゴリー/スラング”What the F**k?” =「何てこった!」の頭字語):エイミー・ポーラー (『ベイビー・ママ』にて、キッチンのシンクで用を足したシーンに)
・MTVジェネレーション賞:ベン・スティラー

盛りだくさんの2時間に加えて、この夏の新作『トワイライト~新月~ (仮)』、『トランスフォーマー:リベンジ』、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』といった独占公開の予告編を一挙に放映するなど、ティーン大喜びの内容となったMTV ムービー・アワード2009。さりげなく歴代のSNL出演者をプッシュしながら、プレゼンターに今夏公開予定の映画出演者をごっそり呼び込むなど、宣伝活動も怠らないあたりはさすがMTV!といったところでしょうか。夏休み目前、この若い勢いに乗って映画界がますます活性化されていくことを祈ります。アワードの詳細や当日の模様は、下記のホームページからどうぞ。

【MTV Movie Awards 2009】

TEXT BY アベマリコ

2009年06月04日 20:32

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