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千客万来!コミコン2009を総括
ロサンゼルスの夏の風物詩がLA Film Festとするならば、サンディエゴはComic-Con Internationalで決まり!7月23日から26日まで の4日間 (22日はプレビュー)、サンディエゴのコンベンション・センターにて、アニメ・ゲーム・コミックの祭典「Comic-Con International 2009」が今年もド派手に開催されました。世界中から集まったのは、15万人にも届きそうなオーディエンス。インターナショナルな彼らに好評だったのは、一体どのパネル/ブースだったのでしょうか?
お馴染みとなったコミコン・バナー
遡ること39年前、ひっそりとコミック本をトレードする「Geeks=オタク達のメッカ」であったコミコンは、今やマンモス級の一大イベントに。コミックやフィギュア、新作ゲームやアニメなどを扱うパネルはもとより、大作映画やドラマシリーズなどのブースも設けられ、業界各社&ハリウッドにとっては恰好のプロモーションの場となっています。特に近年の会場では、ほぼ全域にiGoogleが提供するフリーWi-Fiが設置されており、TwitterやFacebookなどのSNSサービスを利用するファン達の「クチコミ効果」が存分に発揮されている模様。コミコンで発表された特ダネは、瞬く間に世界中へと発信されているようです。
今年の話題をさらったのは、まず初日に行なわれた”The Twilight Saga: New Moon (原題)”のプレゼンテーション。もはやカルト的な人気を誇るエドワード役のロバート・パティンソン熱により、彼目当ての徹夜組も続出しました。しかし、同日にサプライズで登場したジョニー・デップには、ティーン女子だけにとどまらず会場全体が湧いた様子。盟友ティム・バートン監督と共に、来年3月5日に公開される3Dファンタジー映画”Alice in Wonderland”のプロモーションに訪れました。彼らは2011年封切り予定の”Dark Shadow”でもチームアップが決定しており、今後もますます目が離せなくなりそう。また、バートン監督と「ウォンテッド」のティムール・ベクマンベトフ監督が製作に名を連ねるダークなアニメーション作品”9”が、いよいよベールを脱いだことも話題に上りました。シェイン・アッカー監督による11分の短編版がコアな人気を集めた2005年から早4年、同監督のフィーチャー版は「9-9-09」に満を持しての公開です。
会場はどこも、人・人・人!Photo by glenn. batuyong on Flickr
同じ9繋がりで、8月14日に公開される”District 9”のスクリーニングには、意外やコミコン初参加となるピーター・ジャクソンが来場。彼が製作を務めた本作は、この夏待望のSFパニック映画です。また、11月13日の公開が待たれる”2012”も、同じくディザスター・ムービー枠として参加。「インデペンデンス・デイ (邦題/1996)」や「デイ・アフター・トゥモロー (2004)」などで世界中をパニックに陥らせたローランド・エメリッヒ監督が、今回は地球まるごと「人類破滅」に向けてメガフォンを握っています。その一方では12月18日に公開、フィクション映画では「タイタニック (1997)」以来という実に12年振りとなるジェームズ・キャメロン監督のSF超大作”Avatar”もコミコンに殴り込み。今回発表された25分に及ぶトレイラーは、8月21日より全米のImax/3-Dシアターにて無料上映されると報じられています。
コミコン2007から火がつき、全米3億1800万ドル、世界で6億ドルの興行収入を上げた「アイアンマン (2008)」3部作の第2弾となる”Iron Man 2” (2010年5月公開)のブースには、主演のロバート・ダウニー・Jr. が新キャストとなるドン・チードルらと登場し、集まったファン達に感謝を述べています。また、ダウニーは「路上のソリスト」に続く次回作、今年のクリスマスに公開予定の”Sherlock Holmes”のパネルにも参加。ここでも「みんな大好きだよ!」と告げるなど、集まった観客を大喜びさせました。そして、本年度のコミコンには「崖の上のポニョ/Ponyo (米題)」を引っ提げた宮崎駿監督も堂々の初来場。「千と千尋の神隠し/Spirited Away (2001)」より、アメリカでの宣伝部長を務めるジョン・ラセターとともに、熱狂的なファン達からスタンディング・オベーションで迎えられました。マイリー・サイラスの妹ノアちゃんやジョナス・ブラザーズの末っ子フランキー君、リーアム・ニーソン、ケイト・ブランシェット、マット・デイモン、ティナ・フェイといった豪華な声優陣が吹き替えに挑む”Ponyo”の全米公開は、キッズに嬉しい夏休み真っ只中の8月14日。先週末のLAでは、キャストを囲んでのプレミア試写会も行われています。
一気に映画作品をご紹介して参りましたが、もちろんテレビ部門も大盛況だった模様です。会場には、ご存知「24 (FOX)」や「Heroes (NBC)」、HBOの”Family Guy”や”True Blood”、”Dollhouse (FOX)”などのブースがズラリ。その中でも最も長蛇の列を作ったTVシリーズパネルは、来年放送の第6シーズンでフィナーレを迎える「LOST (ABC)」だったのではないでしょうか。当初より決定していたファイナル・シーズンではありますが、コミコン常連だった本作の終了を前に、多くのファン達は複雑な心境のようです。第6シーズン全18話のエンディングは出演者とスタッフにしか明かされていないとのこと。定番だったフラッシュ・バック&フォワードが使われない代わりに、新展開が用意されているとだけ明かされました。更に、数名のキャストがカムバックするようですが、ここでは日本版をご覧の方々の為に伏せておこうと思います。
今日でもコミック・ブースは大人気Photo by glenn. batuyong on Flickr
筋金入りのGeeks & Nerdsやお祭り大好きのコスプレーヤー達で、大盛り上がりをみせたコミコン2009。下記のホームページより、本年度の詳細がご覧いただけます。2010年も同じく4日間、7月22日から25日の開催予定。来年こそは!という方々は、完売必至のパス販売開始に向けて、頻繁に同サイトを訪れることをオススメします。
【Comic-Con International 公式HP】
TEXT BY アベマリコ
2009年07月30日 20:57
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