« ちょっぴり意外?あのセレブ達のバイトあれこれ | メイン | サマー・ムービー合戦も佳境: 人気タイトルに注目! »
MJ誕生日の前日に… 人気DJがドラッグ過剰摂取により他界
去る8月29日、今は亡きマイケル・ジャクソンが51回目の誕生日を迎えるはずであったこの日。東京では期間限定のショップがオープンし、ロサンゼルスではダンス・イベントが開催され、その他世界の至るところで「King of Pop」の功績を讃えるトリビュート・セレモニーが行なわれました。
8月29日はGoogleトップページもMJオマージュに
突然の訃報に世界が愁嘆した6月25日から約2ヵ月、未だ安住の地をみつけられないマイケル・ジャクソン。当初は彼の誕生日である先月29日に、グレンデール市内のフォレスト・ローン墓地へ埋葬される予定でしたが、警備確保などの諸事情によって9月3日に延期すると伝えられたばかりです。来たる現地時間9月3日は、同地で近親者やソウル歌手のアレサ・フランクリンらを招いた葬儀が行なわれる予定。
そこでは七夕に行なわれたメモリアル・セレモニー以上の厳戒態勢が見込まれており、世界各地のファン達は彼の誕生日であった8月29日に様々なイベントを開催しています。アメリカでは、ブルックリンにて映画監督のスパイク・リー主催のパーティが1万人以上を集め、ここロサンゼルスやラスベガスでも多くのセレモニーが行なわれました。またメキシコ・シティーにおいては彼の名曲「Thriller」に合わせ、1万2000人を越す集団ダンス・パフォーマンスを決行。パリ/ロンドン/モスクワなどの都市でも、ダンスによるトリビュートが催されたと報じられています。
世界がマイケルを失った悲しみから立ち直れないでいる中、28日に飛び込んできたのは、またも処方薬の過剰摂取による訃報。クラブDJ/オーナーとして幅広く活躍していたDJ AMことアダム・ゴールドスタイン急逝のニュースには、週が明けた現在でも多くのファン達による悲しみの声があがっています。皮肉にもマイケルと同様に処方薬の過剰摂取で帰らぬ人となってしまったDJ AM (享年36)、その最期は、同市内の自宅で亡くなったヒース・レジャーを彷彿とさせるものでした。28日の夕方、ニューヨークのアパートの一室で遺体となって発見されたDJ AM。約11年前にクラック中毒であった彼は、拳銃自殺を図るも弾が詰まって発射しなかったことで最悪の事態をまぬがれており、続いて昨年9月には4名が死亡した小型飛行機墜落事故より、友人トラヴィス・パーカー(Blink 182 / ドラマー) とともに奇跡的な生還を果たしていました。
2度も「生かされて」いた彼の突然すぎる訃報には多くの著名人より追悼メッセージが寄せられ、どの言葉からも彼の心優しく誠実な人柄がにじみ出ています。昨年の事故以来、PTSDにも似た症状で処方薬や違法ドラッグに頼っていたと伝えられており、今月中にもリハビリ施設入所が検討されていた矢先の不幸だったようです。今年10月5日より全8回の放送予定であったリアリティ・ショー”Gone Too Far (MTV)”では、自身のドラッグ常用や過去の肥満体験などについて臆することなく語り、悩める若者達の救済にも尽力していたというDJ AM。その番組タイトルが胸に刺さりますが、今はただ心からご冥福をお祈りしたいと思います。
華やかなハリウッドですが、常にドラッグの影がちらついているのが悲しい現実。古くはマリリン・モンロー、ジャニス・ジョプリン、ジョン・ベルーシ、リヴァー・フェニックス、そして近年のアンナ・ニコール・スミス、ヒース・レジャーやマイケル・ジャクソンなど、ドラッグや処方薬のオーバードーズで亡くなるスターが後を断ちません。想像しがたいプレッシャーに苛まれる世界だとしても、一方でマドンナ、Bono、ビヨンセやジャスティン・ティンバーレイクなど、薬物の噂を聞かないアーティスト達が多く活躍しているのも事実です。ご存知の通り、特に今年の夏は日本国内でも違法ドラッグ関連のニュースが連日取り沙汰されており、薬物は予想以上に広まっているようです。一瞬でもストレスや重圧から逃れる為、一時の快楽の為に大切なものを失ってしまうことは、自身にも周りの人々にとっても多大なる損失です。薬物の蔓延に歯止めがかかるよう願って止みません。
TEXT BY アベマリコ
2009年09月03日 15:22
この記事へのトラックバックURL:
http://blog.eigafan.com/cgi-bin/mt-tb.cgi/1587
毎週木曜日更新