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日本映画をLAで堪能!Japan Film Festival: Los Angeles 2010

今や毎年恒例となった「春の風物詩」が、連日ポカポカ陽気に包まれているLAにカムバック。日米より厳選された日本映画/関連作品を一挙に上映する「 Japan Film Festival: Los Angeles」が、2010年度も一段とパワーアップして戻って参りました。


ハリウッド会場「New Beverly Cinema」のエントランス
4月10日から25日までの各週末に行なわれている「Japan Film Festival: Los Angeles/ロサンゼルス日本映画祭」は、今年で6度目を数える「ジャパニーズ・フィルム」の一大イベント。2003年にスタート、以降2004年と2006年に開催された「Chanoma Film Festival」を前身に設けられた当映画祭は、2008年より現在の名称となってから年々その規模を拡大しています。
充実のラインナップは長編/短編、ドラマ/ドキュメンタリー、実写/アニメーションと幅広いジャンルから成り、在米日本人はもちろんのこと、ローカルの映画ファン達をも魅了。ここLAではなかなかお目にかかる機会の少ない日本映画、また日本を題材とした作品群を大スクリーンにて鑑賞できるとあって、連日多くの観客を惹き付けています。

2010年度JFFLAラインナップ

<特別招待作品>
・ヤッターマン (洋題: Yatterman)/監督:三池崇史 <111min.>
・ラーメンガール (The Ramen Girl)/ロバート・アラン・アッカーマン <102 min.>
・さくら、さくら (Sakura Sakura)/市川徹 <133 min.>
・サイドウェイズ (Sideways)/チェリン・グラック <123 min.>
・パコと魔法の絵本 (Paco and the Magical Book)/中島哲也 <105 min.>
・つむじ風食堂の夜 (The Night of Whirlwind Restaurant)/篠原哲雄 <90 min.>
・ゲゲゲの鬼太郎 (GeGeGe no Kitaro)/貝澤幸男 <23 min.>
・ねぎぼうずのあさたろう (Asataro, the Onion Samurai)/池田洋子 <25 min.>
・センコロール (Cencoroll)/宇木敦哉 <30 min.>
・プーキーズ (Pooky’s)/スプーキーグラフィックス <30 min.>
・猫ラーメン (Neko Ramen)/春日森春木 <2.5 min.>
・東京パンチ! (Tokyo Punch!)/フレデリック・スマーニャ <5 min. each>
・光彩~ひかり~の奇跡 (The Miracle of the Colored Light)/入江富美子 <91 min.>
・宇宙(そら)の約束 (The Universal Principle)/岩崎靖子 <92 min.>
・地球交響曲 第5番 (Gaia Symphony No. 5)/龍村仁 <133 min.>
・Lost & Found (Lost & Found)/三宅伸行 <75 min.>
・ハッピーエンド (Happy Ending)/山田篤宏 <90 min.>

<コンペティション部門優秀作品>
・あぜみちジャンピンッ! (The Azemichi Road)/西川文恵 <85 min.>
・タケオ (Takeo)/オマール・サマド <15 min.>
・ザ・ヒロサキ・プレーヤーズ (The Hirosaki Players)/ジェフ・ソーサ <19 min.>

<学校推薦作品>
・ホライズン (Horizon)/小池翔丸 <17 min.>

本年度のJFFLAはハリウッドの老舗単館シアター「New Beverly Cinema」をオープニング会場に、それ以降はLA近郊都市を巡業中。翌週はサウスベイに位置するトーランスの「Nakano Theatre」にて、最終週となる4月24・25日にはオレンジ郡アーバインの「Starplex 5」に場所を移して、上記プログラム作品を順次上映しています。


  総評を行なう井筒監督、向かって左はバトル出場監督達、
  右側に各審査員
またフェスティバル初日の10日にはハリウッドの同会場にて、今回で4度目となる「ピクチャーバトル2010@JFF」と題したインディーズ映画のコンペティションを開催。日本より井筒和幸監督を審査委員長に迎え、日本人監督によるショート・フィルム6本がしのぎを削りました。
冒頭に「日本のサイモン・コーウェル (「アメリカン・アイドル (FOX)」などで知られるイギリス出身の辛口ジャッジ)」と紹介された井筒監督でしたが、繰り出されたコメントの数々はどれも「映画監督」としての視点からなるものばかり。辛口というよりは、同業者からの熱いアドバイスといった印象を受けました。

ピクチャーバトル2010@JFF:参加作品&受賞作

・最優秀作品賞: “Heaven” /監督:Yuuka Ohsumi
・審査員特別賞: “Re: Map”/Yoriyasu Okamura
・”Private Contract” / Mikiko Yamashita
・”The Milkman’s Way” / Tomoya Nakamura
・”It’s True Emotion” / Akira Haga
・”XYZ” / Satoshi Nakagawa

その国独自の文化を紹介するには、映画という媒体は最も有効なメディアのひとつ。一部作品の上映後には監督や製作者を交えたQ&Aが設けられ、様々な質問が飛び交う盛り上がりを見せていました。また昨今の日本映画フィーバーを受けて、多くの日本人映画クリエイターが台頭して来ているのも嬉しい事実。来年のJFFLAではどのような日本映画と才能が発掘されるのか、今から楽しみです。

【JFFLAオフィシャルサイト<日本語ページ>】


TEXT BY アベマリコ

2010年04月22日 16:16

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