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ハリウッドに巡業!ブロードウェイ・ミュージカル「RENT」
過去12年間に渡り、NYCはブロードウェイにて上演されたロック・ミュージカルの代表作「RENT」。この人気作品が今週末、ハリウッドのど真ん中に位置する多目的スタジアムHollywood Bowlにて新たなナショナル・ツアーを行います。今回の見どころは、新旧入り混じった「ご当地キャスト」。更には、あの人気俳優がディレクターを務めることでも話題沸騰中です。
故ジョナサン・ラーソンが執筆/作詞/作曲、これまで数々のトニー賞やピューリッツァー賞を獲得している「RENT」。オペラ「ラ・ボエーム」をもとに描かれた本作は、1980年代後半のNYCにて他人種が暮らすアパートを舞台に、HIV感染者や同性愛者、ドラッグ中毒者などのマイノリティ達を題材にしたミュージカルです。
オールマイティなニール・パトリック・ハリス
1997年のこけら落としはオフブロードウェイにて行なわれ、その数ヵ月後にはブロードウェイへと舞台を移動。以降、12年間に渡るロングラン公演が行なわれました。そして、2008年に迎えた千秋楽から今日に至るまで、アメリカ国内のナショナル・ツアーはもとより、日本を含む世界15都市でのワールド・ツアーを敢行。また2005年に公開された劇場版「RENT」には多くのオリジナルキャストが出演を果たしており、こちらも国内外にて高い評価を受けています。
今週6日の金曜日より、LA PhilことLAフィルハーモニック主催でハリウッド・ボウルにて連日計3公演を予定している2010年度版「RENT」の監督に大抜擢されたのは、すでに様々なジャンルにてクレジットを誇るニール・パトリック・ハリス。ドラマ「天才少年ドギー・ハウザー (ABC/邦題)」主演によって人気を集めた子役出身の彼は、以降もコンスタントに多くの映画/TV作品に出演しています。
一方、1997年の「RENT」第2回ナショナル・ツアー/LA・サンディエゴ公演では、劇中のナレーターとなる主要キャストのマーク・コーエン役を好演。そして、現在はCBS局のシットコム「ママと恋に落ちるまで」のメイン・キャラクターであるバーニー役に並び、人気シリーズ「Glee (FOX)」などにもゲスト出演を果たしています。また昨年度のエミー賞では、ホストとして美声を披露しながら、趣味であるマジックで観客を魅了したのも記憶に新しいところ。
ちなみに私生活においては、自身がゲイであるとカミングアウトするきっかけとなった「ママと恋に落ちるまで」の共演者デヴィッド・バートカ (現在はシェフに転向) との恋愛も順調な様子で、今回の「RENT」では端役として俳優復帰を果たすことになるとか。揃ってイベントに出席するなど仲良しカップルで知られるふたりは、多くのゲイカップルにとってのインスピレーションにもなっている模様です。
そしてハリウッド・ボウルにおける公演では一般的といえど、およそ2週間!の極短リハーサル期間をハリスやスタッフとともに駆け抜けるキャスト達は、ブロードウェイ公演よりも10名の増員となる総勢25名。近年の「RENT」ナショナル・ツアーや「ヘアスプレー」「ウィケッド」などの人気ミュージカル、ヒットTVシリーズ「ゴシップガール (CW)」や「アグリー・ベティ (ABC)」などにもゲスト出演するなど、メキメキと頭角を現している俳優アーロン・トヴェイト (ロジャー役) を中心に、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで一躍セレブリティとなったヴァネッサ・ハジェンズ (ミミ役)、プシーキャット・ドールズのリードヴォーカルを務めるニコール・シャージンガー (モーリーン役)など、斬新なキャスティングが話題に上っています。
また、音楽監督とオーケストラ指揮には、オリジナル版よりティム・ワイル氏が就任。こちらもファンにとっては見逃せない魅力となっており、終盤にキャスト全員で合唱するメインテーマの「Seasons of Love」や「La Vie Boheme」の完成度にも今から注目が集まっております。
37歳にして芸歴30余年、今日もTV/スクリーン/シアターと、所狭しと活動を続ける多才なニール・パトリック・ハリス。そんな彼と若手アーティスト達とのコラボレーション、そしてブロードウェイが誇る人気ミュージカル「RENT」との化学反応は、どのような結果をもたらすのでしょうか。
今週末のハリウッドは、いつにも増して賑やかな3日間となりそうです。
TEXT BY アベマリコ
故ジョナサン・ラーソンが執筆/作詞/作曲、これまで数々のトニー賞やピューリッツァー賞を獲得している「RENT」。オペラ「ラ・ボエーム」をもとに描かれた本作は、1980年代後半のNYCにて他人種が暮らすアパートを舞台に、HIV感染者や同性愛者、ドラッグ中毒者などのマイノリティ達を題材にしたミュージカルです。
オールマイティなニール・パトリック・ハリス
今週6日の金曜日より、LA PhilことLAフィルハーモニック主催でハリウッド・ボウルにて連日計3公演を予定している2010年度版「RENT」の監督に大抜擢されたのは、すでに様々なジャンルにてクレジットを誇るニール・パトリック・ハリス。ドラマ「天才少年ドギー・ハウザー (ABC/邦題)」主演によって人気を集めた子役出身の彼は、以降もコンスタントに多くの映画/TV作品に出演しています。
一方、1997年の「RENT」第2回ナショナル・ツアー/LA・サンディエゴ公演では、劇中のナレーターとなる主要キャストのマーク・コーエン役を好演。そして、現在はCBS局のシットコム「ママと恋に落ちるまで」のメイン・キャラクターであるバーニー役に並び、人気シリーズ「Glee (FOX)」などにもゲスト出演を果たしています。また昨年度のエミー賞では、ホストとして美声を披露しながら、趣味であるマジックで観客を魅了したのも記憶に新しいところ。
ちなみに私生活においては、自身がゲイであるとカミングアウトするきっかけとなった「ママと恋に落ちるまで」の共演者デヴィッド・バートカ (現在はシェフに転向) との恋愛も順調な様子で、今回の「RENT」では端役として俳優復帰を果たすことになるとか。揃ってイベントに出席するなど仲良しカップルで知られるふたりは、多くのゲイカップルにとってのインスピレーションにもなっている模様です。
そしてハリウッド・ボウルにおける公演では一般的といえど、およそ2週間!の極短リハーサル期間をハリスやスタッフとともに駆け抜けるキャスト達は、ブロードウェイ公演よりも10名の増員となる総勢25名。近年の「RENT」ナショナル・ツアーや「ヘアスプレー」「ウィケッド」などの人気ミュージカル、ヒットTVシリーズ「ゴシップガール (CW)」や「アグリー・ベティ (ABC)」などにもゲスト出演するなど、メキメキと頭角を現している俳優アーロン・トヴェイト (ロジャー役) を中心に、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで一躍セレブリティとなったヴァネッサ・ハジェンズ (ミミ役)、プシーキャット・ドールズのリードヴォーカルを務めるニコール・シャージンガー (モーリーン役)など、斬新なキャスティングが話題に上っています。
また、音楽監督とオーケストラ指揮には、オリジナル版よりティム・ワイル氏が就任。こちらもファンにとっては見逃せない魅力となっており、終盤にキャスト全員で合唱するメインテーマの「Seasons of Love」や「La Vie Boheme」の完成度にも今から注目が集まっております。
37歳にして芸歴30余年、今日もTV/スクリーン/シアターと、所狭しと活動を続ける多才なニール・パトリック・ハリス。そんな彼と若手アーティスト達とのコラボレーション、そしてブロードウェイが誇る人気ミュージカル「RENT」との化学反応は、どのような結果をもたらすのでしょうか。
今週末のハリウッドは、いつにも増して賑やかな3日間となりそうです。
TEXT BY アベマリコ
2010年08月05日 10:49
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