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米リアリティ・ショーのトップに君臨!人気シリーズ「Top Chef」
8月28日に開催された第62回プライムタイム・エミー賞。本年度は、初のエミー像を持ち帰る「新参者」のオンパレードとなり、TVっ子ならずとも大満足の内容をもって幕を降ろしています。中でも「リアリティ/コンペティション部門」のカテゴリーが誕生して以来、過去7度に渡って作品賞を連続受賞していた「アメージング・レース (CBS)」の独壇場が、いよいよ終焉を迎えることに。そこで今回は、現在第7シーズン目に突入している「新王者」、一般シェフ達がお料理バトルを繰り広げる人気シリーズ「Top Chef (Bravo)」をご紹介したいと思います。
ハリウッドのど真ん中に出現!
「Top Chef: Season7」巨大バナー
ケーブル局Bravoにて放映中の「Top Chef (原題)」は、今期で第7シーズン目を迎えた人気リアリティ・ショー。一般公募で選ばれたシェフ達が「トップ・シェフ」の称号をかけてしのぎを削る当番組は、2006年にスタートを切って以来、味と見た目とテクニックを競うというシンプルな内容が視聴者に大ウケして、右肩上がりに視聴率を伸ばしてきました。クッキング・シリーズとしては前代未聞の数字から、ネットワークを除く全ケーブル局において「ナンバーワン・フード番組」と称されることもしばしば。ちなみに、当番組に負けず劣らずの人気を誇るファッション・デザイナー発掘リアリティ・ショー「プロジェクト・ランウェイ/NYデザイナーズ・バトル (Lifetime)」と同一の製作会社である「マジカル・エルヴス・プロダクション」によってプロデュースされています。そして近年では、その人気の高さから数々のスピンオフ・シリーズも製作されており、昨年スタートした著名シェフ達によるコンペティション「Top Chef: Masters (Bravo)」などに引き続き、今後はパティシエ (=ペイストリー・シェフ) に焦点を絞った「Top Chef: Just Desserts (Bravo)」も開始する予定だとか。また新たなファン層の獲得に、期待が寄せられます。
世界を股に掛けたチーム・ゲーム番組「アメージング・レース (CBS)」の圧倒的な強さを前に、アメリカの2大リアリティ・ショーに数えられる”American Idol (FOX)”や”Dancing with the Stars (ABC)”さえ成し得なかった「エミー賞: リアリティ/コンペティション部門」作品賞を獲得した「Top Chef」人気の秘訣は、やはり一般シェフ達によるガチンコ対決。自身のレストランやケータリング・サービス会社を持つベテランから、調理師専門学校を卒業したてホヤホヤの若者まで、料理の腕に覚えのある老若男女が同じ土俵にて競い合う姿は、笑いあり涙ありド派手な喧嘩までありと、一度見始めたら病みつきになること必至です。また、番組のホステスを務めるモデル/TVパーソナリティのパドマ・ラクシュミの必要以上なセクシーさ、そのガチムチ体型から女性のみならずゲイ層にも絶大な人気を誇るレストラン・オーナーシェフのトム・コリッキオ、そして毎週ゲスト審査員として加わる世界各国の有名シェフなど、脇を固める豪華な面々見たさにチャンネルを合わせるファンも少なくないようです。
これまでにサンフランシスコ、LA、マイアミ、シカゴ、NYC、ラスベガスと開催都市を転々と移動している当番組ですが、現在の第7シーズンはいよいよアメリカの首都ワシントンDCを舞台に展開中。また今期は過去最高のキャリアを誇るシェフ、NYにミシュランガイド1つ星を受けたレストランを持つアンジェロ・ソーサが参戦しており、初回放送からテクニックを見せ付けるなど番組のスタンダードをグイグイと上げてくれています。そんな彼を師匠と仰ぐ者もいれば、敵対心を剥き出しにする共演者もおり、そんな人間模様も見どころのひとつ。そしてアメリカ各地はもちろん、アジア諸国、中近東やヨーロッパなどなど、出演者それぞれのバック・グラウンドが異なり、創作される料理に洋の東西を問わない地域性がある点もアメリカならではと言えます。ちなみに、ソーサが構えるレストラン「Xie Xie (=謝謝)」然り、番組内では東洋系の食材が頻繁にフィーチャーされ、アジアン風味を加えることがトレンドにもなっている模様。更には、「Tofu」はもちろん昨今では「Yuzu」「Miso」「Shiso」「Daikon」といった食材名に日本の単語が多く使われており、日本人として何だか誇らしくなってしまうポイントでもあります。
6月に開始され、9月に入っていよいよフィナーレ間近の佳境を迎えた「Top Chef」シーズン7。Emmys覇者の貫禄も相まって、今後もシリーズを重ねるごとに、ますますファンを増やしていきそうです。
TEXT BY アベマリコ
ハリウッドのど真ん中に出現!
「Top Chef: Season7」巨大バナー
世界を股に掛けたチーム・ゲーム番組「アメージング・レース (CBS)」の圧倒的な強さを前に、アメリカの2大リアリティ・ショーに数えられる”American Idol (FOX)”や”Dancing with the Stars (ABC)”さえ成し得なかった「エミー賞: リアリティ/コンペティション部門」作品賞を獲得した「Top Chef」人気の秘訣は、やはり一般シェフ達によるガチンコ対決。自身のレストランやケータリング・サービス会社を持つベテランから、調理師専門学校を卒業したてホヤホヤの若者まで、料理の腕に覚えのある老若男女が同じ土俵にて競い合う姿は、笑いあり涙ありド派手な喧嘩までありと、一度見始めたら病みつきになること必至です。また、番組のホステスを務めるモデル/TVパーソナリティのパドマ・ラクシュミの必要以上なセクシーさ、そのガチムチ体型から女性のみならずゲイ層にも絶大な人気を誇るレストラン・オーナーシェフのトム・コリッキオ、そして毎週ゲスト審査員として加わる世界各国の有名シェフなど、脇を固める豪華な面々見たさにチャンネルを合わせるファンも少なくないようです。
これまでにサンフランシスコ、LA、マイアミ、シカゴ、NYC、ラスベガスと開催都市を転々と移動している当番組ですが、現在の第7シーズンはいよいよアメリカの首都ワシントンDCを舞台に展開中。また今期は過去最高のキャリアを誇るシェフ、NYにミシュランガイド1つ星を受けたレストランを持つアンジェロ・ソーサが参戦しており、初回放送からテクニックを見せ付けるなど番組のスタンダードをグイグイと上げてくれています。そんな彼を師匠と仰ぐ者もいれば、敵対心を剥き出しにする共演者もおり、そんな人間模様も見どころのひとつ。そしてアメリカ各地はもちろん、アジア諸国、中近東やヨーロッパなどなど、出演者それぞれのバック・グラウンドが異なり、創作される料理に洋の東西を問わない地域性がある点もアメリカならではと言えます。ちなみに、ソーサが構えるレストラン「Xie Xie (=謝謝)」然り、番組内では東洋系の食材が頻繁にフィーチャーされ、アジアン風味を加えることがトレンドにもなっている模様。更には、「Tofu」はもちろん昨今では「Yuzu」「Miso」「Shiso」「Daikon」といった食材名に日本の単語が多く使われており、日本人として何だか誇らしくなってしまうポイントでもあります。
6月に開始され、9月に入っていよいよフィナーレ間近の佳境を迎えた「Top Chef」シーズン7。Emmys覇者の貫禄も相まって、今後もシリーズを重ねるごとに、ますますファンを増やしていきそうです。
TEXT BY アベマリコ
2010年09月09日 10:10
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