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音楽ファン待望の復活!Billboard Music Awards 2011

今日のヒットチャートを牽引するトップスター達が、人々を惹きつけてやまないSin City(=罪の街)に大集結。5月22日、実に5年間にも及ぶ休止期間を経て、ラスベガスはMGMグランドのガーデン・アリーナにて「Billboard Music Awards 2011」が大復活を遂げています。


  ディーヴァの貫禄たっぷり!リアーナ&ニッキー・ミナージュとコラボ
  した、ブリトニー・スピアーズ。Photo by alacoolb on Flickr
1990年にスタートしたBillboard Music Awards(以下BMAs)はそのタイトル通り、米ミュージック業界誌ビルボードが主催する音楽の一大祭典。2007年度より5年間の休止状態にありましたが、例年12月中の開催を5月に、また全国放映局をFOXからABC局へと変更して、長年のホームグラウンドとなっているラスベガスのMGMグランド内ガーデン・アリーナに舞い戻って来ました。ビルボード誌が世界に誇るBillboardヒットチャートはもちろん、CD総売上やラジオ・オンエア回数、そしてダウンロード数に至るまでを網羅して、最もポピュラーな楽曲と時代を反映するアーティストを選出。どのカテゴリーを見ても、今日のミュージックシーンを語るにふさわしい面々がその名を連ねています。

本年度BMAsのホストを務めたのは、近年の映画やテレビに引っ張りだことなっている売れっ子コメディ俳優のケン・チョン。もともとは正真正銘の医師という異色の肩書きを持つ彼ですが、実はヴァイオリンやピアノをたしなむミュージシャンでもあり、この度のアワード司会に堂々の大抜擢を果たしています。オープニングでは、人気女性ラッパーのニッキー・ミナージュやバンドTrainのボーカルを務めるパトリック・モナハンとともに、歌って踊るレヴュー・スタイルでの登場。そして、妻ニコール・キッドマンをエスコートして来場した人気カントリー歌手のキース・アーバンとの「バンジョー対決」や、2008年に飛行機事故から無事生還した元Blink-182のトラヴィス・バーカーとの「ドラム対決」、はたまた「何で、コメディアンのあなたがここに?」と突っ込まれてピアノ弾き語りを披露するなどのホストぶりで、数少ないアジア系コメディアンの存在感を存分に発揮してくれました。

その一方では、やはり世界が注目するヒットチャートの代名詞「Billboard」主催のアワードとあって、豪華なゲスト・パフォーマンスが目白押し。先陣を切ったのは、真っ白なボンデージ衣装を身にまとい、大ヒット曲「S&M」を熱唱したリアーナ。曲の後半からは、相反する黒のボンデージとマスクを着けたブリトニー・スピアーズが登場し、ともにポールダンスやピロー・ファイト(枕投げのようなパフォーマンス)、そしてキスを交わして締めくくるデュエットを果たしており、そのセクシーなステージで視聴者の度肝を抜いてくれました。ちなみにその翌日、ABC局にPTC (Parents Television Council)こと保護者テレビ評議会からのクレームが殺到したことは言うまでもありません。また、新時代を象徴するアーティストに贈られる新カテゴリー「ミレニアム賞」を獲得したビヨンセは、スティーヴィー・ワンダーやバーブラ・ストライサンド、レディ・ガガ、U2のボノやミシェル・オバマ大統領夫人ら錚々たる顔ぶれからビデオメッセージを受け、真っ白なステージにて映像とライト、そしてダンサー達を混じり合わせ、まるでPVを観ているかのような錯覚に陥ってしまうパフォーマンスで観客達を魅了。キレのあるダンスとともに、女性への応援歌となる新曲「Run the World (Girls)」は、今後のヘビーローテーション必至です。

(当日ゲスト・パフォーマー: ブラック・アイド・ピーズ、キース・アーバン、ピットブルfeat. ニーヨ、シーロー・グリーン、タイオ・クルーズ、ファーイースト・ムーヴメント×ワンリパブリック×スヌープ・ドッグ、メアリー・J. ブライジ feat. リル・ウェイン、ケシャ、ニッキー・ミナージュ&ブリトニー・スピアーズ、ニール・ダイアモンド/出演順)

Billboard Music Awards 2011 /主要カテゴリー受賞結果

アルバム賞/
ビルボード200賞: エミネム「Recovery」
ポップ・アルバム賞: ジャスティン・ビーバー「My World 2.0」/ ケイティ・ペリー「Teenage Dream」
カントリー・アルバム賞: テイラー・スウィフト「Speak Now」
ダンス/エレクトロニック・アルバム賞: レディ・ガガ「The Fame」

楽曲賞/
ホット100賞: タイオ・クルーズ「Dynamite」
ラジオ・ソング賞: ブルーノ・マーズ「Just the Way You Are」
ストリーミング・ソング賞: ジャスティン・ビーバー feat. リュダクリス「Baby」
R&Bソング賞: アッシャー feat. ウィル・アイ・アム「OMG」
カントリー・ソング賞: レディ・アンテベラム「Need You Now」
ロック・ソング賞: トレイン「Hey, Soul Sister」
ラップ・ソング賞: エミネム feat. リアーナ「Love the Way You Lie」


  どんどん可愛くセクシーに!
  弱冠23歳のリアーナ。
  Photo by mobu26 on Flickr
アーティスト賞/
トップ・アーティスト賞: エミネム
男性アーティスト賞: エミネム
女性アーティスト賞: リアーナ
デュオ/グループ賞: ブラック・アイド・ピーズ
ポップ・アーティスト賞: レディ・ガガ
ビルボード200アーティスト賞: テイラー・スウィフト
ホット100アーティスト賞: ケイティ・ペリー
ニュー・アーティスト賞: ジャスティン・ビーバー
ストリーミング・アーティスト賞: ジャスティン・ビーバー

特別賞/
ミレニアム賞: ビヨンセ
ツアーリング・アーティスト: U2
アイコン賞: ニール・ダイアモンド

リアーナとブリトニーによるホットな「S&M」デュエットで始まり、ニール・ダイアモンドの「Sweet Caroline」他の合唱で会場が一体となって幕を降ろしたBillboard Music Awards 2011。結果、エミネムとジャスティン・ビーバーが、それぞれ6部門ずつで最多受賞者の栄誉を分け合っています。本年度の全受賞者は、下記のウェブサイトよりご覧ください。

Billboard Music Awards 2011 各受賞リスト


TEXT BY アベマリコ

2011年05月27日 10:46

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