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エイミー・ワインハウス急逝: アメリカにも衝撃
現地時間9日夕刻、ロンドン北部カムデンの自宅にて亡くなっているところを発見されたエイミー・ワインハウス。突然の訃報より週が明けた現在でも、ここアメリカではトップニュースとしての報道が続いています。
ビーハイヴ・ヘアとアイラインが象徴的だった
エイミー・ワインハウス。R.I.P.
Photo by Andy Wilshire
from Ky Olsen on Flickr
「蜂の巣 (=Beehive)」と称される大きな巻き上げヘアと、目尻を跳ね上げて描かれた極太アイライン。個性的な容姿とそれを凌ぐソウルフルな歌声で、世界中の音楽ファンをすっかり魅了していたエイミー・ワインハウスのあまりに突然すぎる訃報は、ここアメリカ全土にも大きな衝撃を与えています。
ボディガードの通報で駆けつけた救急隊員によって、ベッドに横たわったままの姿で死亡が確認されたというワインハウス。翌週の月曜日に発表された司法解剖結果では、はっきりとした死因は未だ不明で、進められている薬物検査結果の判定までは、およそ2週間から4週間かかるそうです。
現地時間26日、ユダヤ式で営まれたプライベート葬儀には彼女の家族を中心に、マーク・ロンソン (ワインハウスの名を世に知らしめたセカンド・アルバム「Back to Black」プロデューサー)や、近年の恋人であったレグ・トラヴィス、ケリー・オズボーンら多くの友人/関係者が参列。父親ミッチさんによる「おやすみ、私の天使。良く眠りなさい。ママもパパも、ずっと愛しているよ。」という弔辞は、多くの涙を誘いました。
そして、しめやかに執り行なわれたセレモニーは、ワインハウスが生前好んでいたとキャロル・キングの”So Far Away”で締めくくられました。なお、彼女がその名前を胸元にタトゥーで刻んでいた元夫ブレイク・フィールダー・シヴィルは、不法侵入罪で現在服役中の為、葬儀への参列は叶わず。塀の中、今は亡きかつての妻に対して、どのような思いを馳せているのでしょうか。
彼女の訃報がメディアを駆け巡った直後より、享年27歳という年齢に対して「27 Club/27クラブ」を引き合いに出すメディアが続出。この「27クラブ」とは、音楽ファンの間では根強く語り継がれているいわば伝説であり、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリン、ドアーズのボーカリストであったジム・モリソン、ザ・ローリング・ストーンズの初期メンバーのブライアン・ジョーンズ、そして自ら命を絶ったニルヴァーナのカート・コベインなど、多くのロッカー達が27歳で命を落としていることから来ています。
ドラッグとアルコールの常用、さらにはディプレッション (=鬱傾向)を患っているとも囁かれていたワインハウス。これまで幾度となく、救急搬送やリハビリ入りが報じられていましたが、27クラブに名を連ねる結果となってしまいました。死因が明らかにされていない現在、様々な憶測を呼んでいるところです。
一方、彼女の死が報道されてから、2006年にイギリスにて、アメリカでは翌2007年に発売された前出の名盤「Back to Black」の人気が再燃しており、20カ国以上において瞬く間にiTunesチャートのトップに躍り出ています。このままの勢いが続けば、米音楽誌Billboardによるヒットチャート”Billboard 200”のトップ20入りも確実視されているそうです。
筆者個人が初めてワインハウスの歌声を耳にしたのは、LA市内を運転中の車内でした。2008年に行なわれた第50回グラミー賞を総ナメすることとなった大ヒット曲「Rehab」における彼女のパワフルな声色に圧倒され、後日あんなに小柄な女性から発せられるものだと知り、あまりに驚いたことを今も覚えています。 今世紀にレトロソウルを改めて定義した彼女の歌声と名曲の数々は、世代を超えて愛されていくことでしょう。生き急いでしまった孤高の天才、ご冥福を心よりお祈りします。
TEXT BY アベマリコ
ビーハイヴ・ヘアとアイラインが象徴的だった
エイミー・ワインハウス。R.I.P.
Photo by Andy Wilshire
from Ky Olsen on Flickr
ボディガードの通報で駆けつけた救急隊員によって、ベッドに横たわったままの姿で死亡が確認されたというワインハウス。翌週の月曜日に発表された司法解剖結果では、はっきりとした死因は未だ不明で、進められている薬物検査結果の判定までは、およそ2週間から4週間かかるそうです。
現地時間26日、ユダヤ式で営まれたプライベート葬儀には彼女の家族を中心に、マーク・ロンソン (ワインハウスの名を世に知らしめたセカンド・アルバム「Back to Black」プロデューサー)や、近年の恋人であったレグ・トラヴィス、ケリー・オズボーンら多くの友人/関係者が参列。父親ミッチさんによる「おやすみ、私の天使。良く眠りなさい。ママもパパも、ずっと愛しているよ。」という弔辞は、多くの涙を誘いました。
そして、しめやかに執り行なわれたセレモニーは、ワインハウスが生前好んでいたとキャロル・キングの”So Far Away”で締めくくられました。なお、彼女がその名前を胸元にタトゥーで刻んでいた元夫ブレイク・フィールダー・シヴィルは、不法侵入罪で現在服役中の為、葬儀への参列は叶わず。塀の中、今は亡きかつての妻に対して、どのような思いを馳せているのでしょうか。
彼女の訃報がメディアを駆け巡った直後より、享年27歳という年齢に対して「27 Club/27クラブ」を引き合いに出すメディアが続出。この「27クラブ」とは、音楽ファンの間では根強く語り継がれているいわば伝説であり、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリン、ドアーズのボーカリストであったジム・モリソン、ザ・ローリング・ストーンズの初期メンバーのブライアン・ジョーンズ、そして自ら命を絶ったニルヴァーナのカート・コベインなど、多くのロッカー達が27歳で命を落としていることから来ています。
ドラッグとアルコールの常用、さらにはディプレッション (=鬱傾向)を患っているとも囁かれていたワインハウス。これまで幾度となく、救急搬送やリハビリ入りが報じられていましたが、27クラブに名を連ねる結果となってしまいました。死因が明らかにされていない現在、様々な憶測を呼んでいるところです。
一方、彼女の死が報道されてから、2006年にイギリスにて、アメリカでは翌2007年に発売された前出の名盤「Back to Black」の人気が再燃しており、20カ国以上において瞬く間にiTunesチャートのトップに躍り出ています。このままの勢いが続けば、米音楽誌Billboardによるヒットチャート”Billboard 200”のトップ20入りも確実視されているそうです。
筆者個人が初めてワインハウスの歌声を耳にしたのは、LA市内を運転中の車内でした。2008年に行なわれた第50回グラミー賞を総ナメすることとなった大ヒット曲「Rehab」における彼女のパワフルな声色に圧倒され、後日あんなに小柄な女性から発せられるものだと知り、あまりに驚いたことを今も覚えています。 今世紀にレトロソウルを改めて定義した彼女の歌声と名曲の数々は、世代を超えて愛されていくことでしょう。生き急いでしまった孤高の天才、ご冥福を心よりお祈りします。
TEXT BY アベマリコ
2011年07月28日 11:27
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