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『消されたヘッドライン』~巨大セットで現れたワシントン・グローブ社~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は5/22(金)公開の『消されたヘッドライン』から。
■巨大セットで現れたワシントン・グローブ社
カルやデラ、キャメロンが同僚たちと勤務する『ワシントン・グローブ』社のごみごみした記者室と印刷室が、カリフォルニア州カルバーシティ、カルバースタジオ内に再現された。それは製作者たちも初めて見るような実に緻密なセットだった。
プロダクション・デザイナーのマーク・フリードバーグと、アカデミー賞に五回もノミネートされたセット装飾のシェリル・カラシクは、ワシントン・ポストやロサンゼル・タイムズなど各新聞社を訪れ、数えきれないほどの写真を撮り、過去の記録文書を読んだりした。「あのセットに我々の情熱を全部注いだんだ。スタジオ二つをつなげて、だだっ広い空間を作り、天井も二倍の高さにした。その中に記者が250人以上入った日もあったよ。」
彼は製作過程をこう語る。「リアリティを追求した。アドバイザーからはいつも『記者室はもっと乱雑にしないと』と注文をつけてたな。」本物の新聞記者がアドバイザー そのアドバイザーというのが、ワシントン・ポスト紙の政治部を担当する”本物の”敏腕編集者、R・B・ブレンナーだった。監督はいう。
「ブレンナーのおかげで迷わず撮影できた。現場のことを教えてもらい、ワシントンポスト社内を撮らせてくれた。さらにジャーナリズムというものは自分が生きている社会に責任をもち、
ウソを伝えれば悪を生みかねないという責任感を持っていた。」
ブレンナーは長期休暇を取って、ポスト紙の仕事を休み、ロサンゼルスでの記者室のシーンの撮影に参加してくれた。さらに、ワシントンでの撮影でも、新聞の首都圏版を毎日編集しながら、撮影現場へと足を運んでくれた。
製作陣を悩ませたのは、読者や記者がオンライン上で情報を入手するようになってからというもの、昔ながらの報道現場が激変した点だった。美術部は、何百枚もの書類に埋もれたオフィスを再現した後、さらに数百台ある記者デスクのコンピューター画面を、それぞれ違う内容で映し出さなければならなかった。ケーブルをひくだけでも並大抵の仕事ではない。
細かい所までリアルに作られているワシントン・グローブ社のセット。
本物の新聞社を借りて撮影していると思う方も多いのではないでしょうか?
映画を観る時には、現代の新聞社内部の様子が垣間見れるセットにもご注目ください!
5/22(金)、 TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2009年05月20日 23:01
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