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『イングロリアス・バスターズ』~ロケーション~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は映画界の常識をぶち壊す今世紀最大の衝撃作!
『イングロリアス・バスターズ』から。
 
ロケーション

およそ3か月の準備期間を経て、撮影は2008年10月9日、チェコの国境に近いドイツのひなびたスパ・タウン、バート・シャンダウで始まった。映画はほとんど物語の流れに沿って撮影されており、冒頭のラパディット農園でのペリエ・ラパディットとハンス・ランダとの恐ろしいにらみ合いからスタートした。

 ラパディテ農園の室内、映画館の内部、“ラ・ルイジアーナ”の内部は、みなベルリンのバーベルスベルク・スタジオ内に組み上げられたもの。この97年の歴史を誇る撮影所は、ドイツの数々の名画を生み出したUFA(ユニバーサム・フィルム株式会社の略)の本拠地だ。同スタジオは1990年代半ばに改築され、サウンド・ステージを一新し、新しい建物も増築され、『戦場のピアニスト』『ナイロビの蜂』『ボーン・スプレマシー』、『ヒトラーの贋札』『愛を読むひと』が撮られ、今や映画製作の重要な拠点となりつつる。

 ラパディット農園での撮影に続いて、一行はベルリンへと場所を移した。ウィルマー役のドゥームは、ベルリンでの体験をこう語っている。「最初にベルリンに着き、まだ無傷で残っている戦時中の建物とかをチェックした。建物の壁にはまだ銃弾の穴が残っているんだよ。戦争の傷跡はあちこちにまだある。ロケに使った場所の中には、ヒトラーが作ったドイツ軍の砦もあったりね」
 森に囲まれた場所で“野郎ども”が活躍するのは、1888年に建造され、実際には一度も使われなかったハネベルク砦の一部。ここは終戦と同時に閉鎖されたが、1990年に再オープン。緑茂る木々に囲まれたこの峡谷は“野郎ども”が敵に立ち向かい、“100人の頭の皮をはぐ実力”のほどを見せるには絶好の舞台だった。

 また、ロランとブリュールはスタッフと共に、直前にフランスのビストロでちょっとしたシーンが参考にしたのは、クロード・シャブロルの映画『他人の血』で、「クエンティンは僕たちにその映画を見せてくれたんだ。シャブロル監督がその映画で使ったロケ場所をついに僕たちは見つけてね。もうこれぞという場所だった。あれは、クロード・シャブロルへのオマージュだね。パリで撮った唯一のシーンの一部に出してもらえて、それだけでも僕は幸せだ。見るからに本物感があるし、あれは映画のセットじゃないからね。僕が知っている中でも、パリは世界一きれいな街だ。クリスマスの休日前だったから最高の雰囲気で、あそこにいた二日ほどはみんなハッピーだった。それに、食い物はうまいし、フランスのケータリングは素晴らしいの一語に尽きるよ」

年末、スタッフは休日に入るために散り散りになり、
映画のクライマックスを撮影すべく、2009年を迎えてから再結集した。

ドイツ、フランスなど、映画の舞台となる場所で行われた撮影はもちろんのこと、
スタジオでセットが組まれたシーンも、リアルな映像に仕上がっています。
映画を観るときは、回りの景色にも注目してお楽しみください!!


【イングロリアス・バスターズ 公式サイト】

11/20(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
※本作はR15+指定です。

(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2009年11月10日 18:23

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