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『パブリック・エネミーズ』~二度のオスカーに輝くコリーン・アトウッドが作り出す完璧な衣装~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回はジョニー・デップ主演で贈る極上のラブストーリー
『パブリック・エネミーズ』から。
■二度のオスカーに輝くコリーン・アトウッドが作り出す完璧な衣装
当時は、大恐慌がゆえに経済も壊滅的な状況だったので、30年代のヘアスタイルで大事だったのは、ファッション性よりも実用性だった。メーキャップ部のチーフ、エマニュエル・ミラーは、当時についてこう語る。「当時の人たちはセントラル・パークで、ひげ剃り込みで5セントで髪を切ってた。男たちは、耳にかからないようカットしてもらって、帽子をかぶれば一丁上がりだった。当時の人たちは、口ひげやあごひげを生やそうとは考えなかった。30年代には、ひげはあまり見受けられないんだ。みんな、パッと切って、さっと帰りたかったからね」
しかし、デップは、後頭部にレーザー・カットを施したり、デリンジャーが一時生やしてたのと同じような口ひげをつけたり、演技を際立たせるために、さまざまな方法で外見的魅力をアップさせた。
ビリー・フレシェットについては、幸いにも写真が手に入ったので、演じる側コティヤールの特徴のある外見は、それをヒントにイメージできた。メーキャップ部のチーフで、同女優の変身を手がけたジェーン・ガリはこう語っている。「ビリーはクローク係でしたから、あまり派手にならないよう、当時らしいメイクに仕上げたの。その頃の女たちは、ネイルと眉の手入れと口紅だけは、何がなんでも欠かさなかった」。さらにガリは、当時はネイルも口紅も赤が大流行だったが、面白いことに、キスはすたれていたという。口紅は高価だったので、女性たちはキスで落ちるのをいやがったからだ。
質素とは程遠く、より高級なものを求めるデリンジャーの好みは、服装にも表れた。マンはこう語っている。「デリンジャーは、刑務所では絶対に手の届かない生活に酔いしれてた。だから、何もかも、すぐに手に入れたかったんだね。おしゃれでもあった。洋服にしろ、しゃベリ方にしろ、今何が流行してるかを嗅ぎ取るセンスがあった。彼の写真や、姪や妹に書いた手紙からも、そういう部分が感じられる」
二度のオスカーに輝く衣装デザイナーのコリーン・アトウッドが、デリンジャーの小粋なスーツやフレシェットの繊細な衣装から、パーヴィスの申し分ない仕立ての服装まで、多くのキャストの衣装を手がけた。
役者の演技力はもちろんの事、役のイメージを作っていくのに
メイクや衣装、小道具といった、目で見て時代を感じられるように
物語の世界を作り上げていくプロフェッショナル達の技はかかせません。
30年代の風景を、ぜひ映画でお楽しみください!
TOHOシネマズ スカラ座ほか全国大ヒット上映中!
(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2009年12月17日 11:41
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