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『恋するベーカリー』~ナンシー・マイヤーズの想い~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は2/19(金)公開のハートフルストーリー『恋するベーカリー』から。
■ナンシー・マイヤーズの想い
この30年間というもの、ナンシー・マイヤーズは、大人向けの女性映画を何本も成功に導き、長年、見て見ぬふりをしてきた現実を突きつけられて、すったもんだするキャラクターを多く描いてきた。そして、この女性監督はそういう作品に自身の実生活の体験をにじませてきた。
元夫と元妻が恋をするという世界を掘り下げてみたら、おもしろおかしくなるのではないかと、マイヤーズはそこに大きな可能性を発見した。彼女はたとえば『結婚しない女』や『ボブ&キャロル&テッド&アリス』のようなポール・マザースキーの70年代の名作を、その映画が作られた時代を色濃く反映した映画の一例として参考にした。マザースキーは時代の持つ空気をつかむのがうまい監督だ。
マイヤーズはこう語る。「離婚を経験したカップルが、たとえ離婚はしても、その関係がいつのまにやら手を変え品を変え、結婚が終わってない状態にあったとしたら・・・という、「離婚のその後」の世界に強く魅かれたの。たとえば、偶然、二人が鉢合わせになったり、その後もどういう形で親の務めを果たしていくか思い悩んだり、同じ町に住んでる部分をどうやって解消していくかとかね。離婚しても、〝おそろいで〟という言葉がどれほどネックになるかに気づいたのよ」
さらにマイヤーズはこうも振り返る。「だから、元夫婦がこっそり再会するというアイディアはおもしろいと思ったわけ。人生の面白さとしての可能性がたっぷりあるし、別れてそれぞれ新生活のスタートを切ったものの、〝その後〟の生活は開放的ではあるけれど、同時に危うさもあると思ったのね。だから、このストーリーにぐいぐいひっぱられていったの。もしこうなったらどうなる、ああなったらどうなる…というのがあまりに入り乱れて、いろんな可能性が出てきたんだけど、この二人の関係に別の男をぶちこんでみたの。もっともっと複雑怪奇にする狙いでね」
ナンシー・マイヤーズの想いがつまった、この幸せいっぱいの物語は、
アカデミー賞前哨戦、ゴールデン・グローブ賞の作品賞・脚本賞・主演女優賞にノミネート!
賞レースも注目の作品『恋するベーカリー』をぜひご覧ください!
2/19(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
本作はR15+指定です
(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2010年01月13日 17:18
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