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『恋するベーカリー』~バルセロナからの風:コスチュームについて~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も2/19(金)公開、最高の笑顔になれる物語
『恋するベーカリー』から。
 
バルセロナからの風:コスチュームについて

 マイヤーズは、ソニア・グランデが衣装をデザインしたウディ・アレンの『それでも恋するバルセロナ』を見て、その衣装がすばらしいと、目をつけていた。そして、彼女がグランデをバルセロナから来るよう要請したのだが、当時はまだ片言英語しか話せなかったグランデは、通訳をつれてきた。言葉のギャップこそあったものの、マイヤーズはこの人こそ適任と感じたという。

 マイヤーズはこう語っている。「ソニアはとても独創的なの。色のセンスが抜群なのね。着せる相手にセックス・アピールが足りないと、それをすぐに出せる技があるのよ。つまり、どこを隠して、どこを出せばいいかをちゃんと心得てて、常に現場に即した仕事をするのね」
 映画人というのは世界共通の言葉を話すものなだけに、二人はすぐに意気投合した。グランデもこう言っている。「ナンシーの脚本を読んで、すごく感心したの。キャラクターがしっかりしてるし、各人物の服のセンスがぱっと目に浮かんできたわ」

 グランデはメイン・キャラクターのそれぞれのファッションをデザインするにあたって、マイヤーズと緊密に連携して作業した。「ジェーンはかなり現代的でエネルギッシュな女性に見せるのが大事だったの」とグランデは言う。「彼女は古風でもないし、普通の主婦でもないし、ナンシーはジェーンがまわりの世界に対して敏感な感性をもった教養ある女性というはっきりしたイメージを持ってたわね」

 「メリルと衣装の面でいっしょに仕事ができるだけでもすばらしいことね。彼女の話では、もともと女優になる前はコスチューム・デザイナーになろうと考えてたんですって。色とかデザインとか、人がなんでこういう服を着るのか、その理由を彼女はちゃんと分かってたから、そういう面で仕事をしていて楽しいの。彼女は何度もすごくいいアドバイスをしてくれたわ」

 また主役の男優に関して、グランデはくっきりと違う二つのスタイルを作った。弁護士のジェイクに関しては、アレック・ボールドウィンに紺のブレザーを着せ、人物の保守的な面を反映させた。「ジェイクは女なしではいられない人よね」とグランデは言う。「それに、注目を浴びたがってる。だから、きっとまだ一皮むけてないところがあるのね」

 そして、建築家役のスティーブ・マーティンに関しては、こう強調する。「アダムはもっと個性派なの。わたしが知ってる建築家って、その服のスタイルに関しても色とか形に強いこだわりを持ってるわね。服に対しても理詰めで考えるのよ。だから、人と同じような服は着たがらないの。だから、ジェイクの服より繊細なのね。彼の衣装は目立ったところは一つもないけど、首尾一貫して趣味のよさで〝設計〟されてるのよ」


グランデが生み出したメリル・ストリープ演じるジェーンの衣装には、
女性ならきっと誰もが、「真似したい!」と思えるポイントがあるはず。
ぜひ、衣装にも注目して、映画をお楽しみください!

【恋するベーカリー 公式サイト】

2/19(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー

本作はR15+指定です

(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2010年01月25日 16:23

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