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『ウルフマン』~ハイブリッドなウルフマンの誕生~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、4/23(金)公開の『ウルフマン』から。
超一流クリエイターが語る、本作の特殊メイクのこだわりとは?
■ハイブリッドなウルフマンの誕生
本作のウルフマンの特殊メイクは、『狼男アメリカン』(81)のメイクで一躍名を馳せて以来、その道の第一人者として活躍しているリック・ベイカーが手がけている。彼は、今回のウルフマンをクリエイトするにあたり、本家『狼男』でジャック・ピアースが手がけた40年代の造形に敬意を払って可能な限りオリジナルに近いものにしようと努めた。
「ジャック・ピアースは私のアイドルだった」とベイカーは言う。「心の師と仰ぐ彼の仕事に忠実でいたかった。現代風に手を加えたとしてもね。ジャック・ピアースっぽさを十分に残しつつ、少しばかりリック・ベイカーの要素を加味した。僕の狼男は、より凶暴で、ロン・チェイニー・Jrの狼男よりずっと殺傷能力が高いように見せたいと思ったんだ」
人間からウルフマンへの変貌シーンについて、監督のジョー・ジョンストンは、「コンピュータ・アニメ頼みにはしたくなかった」と説明する。「説得力を失いたくなかったし、物理的な法則を破ってしまう恐れもあったからね。狼男の変貌場面では、できる限り完全な現実感を保ったまま、VFXはあくまでメイクの効果を拡大するためのツールとして使おうとしたんだ」
たとえ何時間かかろうと、本作でのメイク作業をデル・トロはおおいに楽しんだ。「子供のころ、ずっとこんな大きい歯を着けてみたかったんだ」とデル・トロは笑いながら言う。「椅子にどれだけ長い間座っても気にならない。リックがひとつずつ魔法をかけていくんだからね。目をつぶって、5分後に開いてみると、おお、これは……という感じになってる。すごいチームのメンバーと組んで、彼らがみごとな仕事をしている時は、どうぞおやりくださいという感じで身を任せていた」
実は、マイケル・ジャクソン「スリラー」のPVのメイクアップも務めていた
リック・ベイカー。彼の素晴らしい技術は『ウルフマン』でも十分に発揮されていますよ!
ぜひ、細部にまでこだわり抜いた特殊メイクにも注目して、映画をお楽しみください。
4/23(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
本作はR15+指定です
(c) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
2010年04月20日 21:08
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