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『レポゼッション・メン』~美術と視覚効果~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、大ヒット上映中の『レポゼッション・メン』から。
『レポゼッション・メン』の世界はどのようなイメージで作られたのでしょうか?

美術と視覚効果
  本作の舞台は現在から約20年後、北米のどこかの都市。制作者たちはトロント市を縦横に動き回り、主要なビルやスタジオを使って未来世界を創造した。サポチニク監督が強調するのは、この未来はひどく非道徳的で、欠陥を抱えていること。しかも、現在のわたしたちの社会とそれほどかけ離れてはおらず、やはり戦争と負債に喘いでいる。
監督はアジア的な影響に圧倒されているこの国の姿を心に描いた。「アイデアの一部は、将来、中国が支配的な権力になるはずだ、という考えから来ている」と監督。「だとしても物理的な侵略ではなく、経済的な手段でそうなっている。だから、おそらく彼らが〈ユニオン社〉を所有し、そこに勤務している」

プロダクション・デザイナーのサンドファーはレポ・メンの世界を、アメリカに経済的に浸透しているアジア文化に深く影響されている世界として想い描いた。「中東のドバイを心に浮かべた。あの都市では30万台もの巨大クレーンがそびえ立ち、つねに稼働している感じだ。現実の社会がこのまま発展すれば、そうなるように思えたんだ」

街の荒れ果てた一画をデザインする際、サンドファーは現存しない香港のエリア〈九龍城砦〉に発想を得た。1950~70年代、そこは売春、麻薬、賭博の巣窟だった。さらにトロントの倉庫に築かれた〈ユニオン社〉の工場の内部も中国文化の影響を色濃く反映している。
無数の人工臓器を収納する巨大空間らしく見えるよう、特撮用グリーンバックを使ってセットを拡張。「約30万平方フィートの倉庫を見つけた。その中央部にグリーン・スクリーンを張り、天井の構造ばかりではなく、柱やフロアーの撮影にも活用した」とサンドファーは説明する。サポチニックが付けくわえる。「〈ユニオン社〉の奥に入っていけば行くほど、どんどん中国らしくなる。工場内のシーンでは、無数の労働者が中国の工場からそのまま連れて来られ、何列も何列も並んで坐って、働いている光景を思い浮かべた」


近未来の姿を予感させるリアルな街並みや風景が映画の世界をより盛り上げています。
注目のアクション・サスペンス『レポゼッション・メン』は大ヒット上映中です!

【レポゼッション・メン 公式サイト】

TOHOシネマズ みゆき座ほか大ヒット上映中!

(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2010年07月02日 12:32

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