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『デビル』~閉塞感と恐怖感~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は、いよいよ7/16(土)から公開となる『デビル』から。

『デビル』の恐怖の舞台となるエレベーター。
一見普通のエレベーターですが、息苦しく感じるほどの映像を作るために
様々な演出がなされていたようです。

閉塞感と恐怖感

 ドリュー・ドゥードルは、登場人物のあいだでパニックを引き起こすような空間を作った。「ストーリーが進むにつれて、エレベーターの中で閉所恐怖症的な感覚が増していくことが大事なんだ。だから現実的な範囲で収まりながらも、できる限り小さなエレベーターが欲しかった――すべての寸法は登場人物たちに合わせて作られた。例えば、映画のある大切な場面では、整備工が上に手を伸ばして、天井パネルを動かす。だからエレベーターは彼が手を上げて届く高さにしたし、そうすれば、彼は手を伸ばして、簡単にその行為ができる。同様に、セールスマンが横たわったとき、彼の身長が両方の壁にちょうど着く寸法にすることが大切だった。」  

閉塞感と恐怖感が増していく感じを確固としたものにするため、エレベーター内でカメラ位置を決める際は、5人の役者が全員揃うことが求められた――たとえそれが一人の俳優の単一ショットであってもだ。そうすることで、お互いの存在感をつねに感じられるようにした。

骨の折れることも多々あったが、エレベーターに囚われた5人のキャストたちは、みな進んで長時間の窮屈な作業に臨み、その結果は彼らの演技にはっきりと表れた。

シャマランとは4本目の作品となる、伝説的な撮影監督タク・フジモトは、照明を反射させるために撮影班に研究者用の白衣さえ着せることまで命じた。セットでは珍しい光景だが、ジョン・ドゥードルによれば、「もしスタッフがふつうの黒っぽい衣服をセットで着ていると、エレベーターの鏡の壁が照明を吸い込んでしまう。研究者用の白衣はレフ板のように働いて硬い照明を活かしておくので、役者の注意を逸らしたり、雰囲気を壊さずに、彼らにうまく照明が当てられる。」

さらなる恐怖を感じさせるためのセットや演出と、俳優たちのリアルな演技。
M・ナイト・シャマランが仕掛ける新たな衝撃をぜひ劇場で体感してください!

【デビル 公式サイト】

7/16(土)、TOHOシネマズ日劇(レイトショー)ほか 全国ロードショー

(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2011年07月13日 13:45

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