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『サンクタム』~脚本家の実体験から生まれたサバイバルの物語~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回はいよいよ9/16(金)より公開となる『サンクタム』から。
本作を製作することになったきっかけや、
見どころでもある迫力の3D映像についてご紹介していきます!
■脚本家の実体験から生まれたサバイバルの物語
1988年、プロデューサーであり著名な洞窟探検家でもあるアンドリュー・ワイトは、自ら隊を率いてオーストラリアのナラボー平原の地下深くに隠れる洞窟を探検した。その最中、予期せぬ嵐に襲われて洞窟の入口が崩れ落ち、15人が地下深くに閉じ込められた。救出作戦が展開され、奇跡的にも全員が厳しい試練を乗り越えて生還したが、人生を変えるほどのこの出来事を、ワイトは、長年の仕事仲間であるジェームズ・キャメロンと組み、1本の映画へ発展させようと考えた。製作総指揮を務めるキャメロンは、事の経緯をこう話す。「5年くらい前、仕事で苦労を共にしてきたアンドリュー・ワイトが『サンクタム』の話を持ってきたんだ。すごくいいアイディアだと思った。アンドリューとは、それまでに何度か一緒に大冒険を経験した。海の未知の領域まで潜って今まで知られていなかった海底や海洋生物を調査し、いろんな発見もした。海底に沈んでいるタイタニック号やドイツの戦艦ビスマルクも一緒に調査したりしたんだ」
そうした年月のあいだに、キャメロンたちは、深海のような厳しい環境でも操作可能で、他に類を見ない映画体験をもたらす新しいカメラシステムを開発した。キャメロンは、こう説明する。「そのカメラシステムはキャメロン/ペイス・フュージョン3Dカメラシステムといって、『アバター』のときにもワクワクしながら使ったし、アンドリューも『サンクタム』でこれを使った。信じられないような性能の三次元映像HDカメラシステムで、IMAXスクリーンに3Dの完璧な映像を映し出せるんだ。でも、この新しい技術がどんなにすごくても、映画作りはカメラがどうのという問題じゃないからね。大事なのはアイディアであり、イメージであり、イマジネーションなんだ。要は物語の内容で、この物語は絶対にいけると思っている」
『サンクタム』の脚本はワイトの体験が基になっているものの、彼は再現ドラマを作る気はさらさらなかった。「実際にあった出来事をそのまま再現するよりも、本質的な部分を取り上げたほうがはるかにエキサイティングだった」とワイトは言う。「厳しい環境と極限状態に置かれた人間がどんな状態になるのか、それを掘り下げて考えてみたかった。みんながどうやって生き抜くのかをね」
徹底的な人選の結果、キャメロンとワイトは、『サンクタム』の舵取り役としてアリスター・グリアソン監督に白羽の矢を立てた。決め手になったのは、オーストラリアの批評家から絶賛され、興業でも大成功をおさめたグリアソンの監督作『男たちの戦場』だ。この作品を見て、グリアソンに「一家言ある監督」の素質を見出したキャメロンとワイトは、『サンクタム』に対するグリアソンの心構えを判断するために時間をさいた。キャメロンは笑いながら語る。「アンドリューは、アリスターをケーブ・ダイビングに連れて行き、ひどく怖い思いをさせた。でも、アリスターが落ち着きはらって洞窟から出てきたときには、彼がケービングに対して敬意を払い、理解もしていると感じた。その時点でアリスターは、『サンクタム』を撮る心構えが100パーセントできたと言ってもいい。むしろ3Dの映画の撮り方を身につけるほうが、彼にとっては苦労が多かったようだ。向こうから“3Dの映画を撮りたい”と言ってきたわけじゃないからね」
とはいえ、『サンクタム』を3Dで撮影することは、グリアソンに監督を依頼する際の約束事だった。キャメロンは説明する。「アリスターと撮影監督のジュールズ・オロフリンは、デジタルカメラ用のライティングや立体スペース(ステレオ・スペース)の使い方、新しいカメラ・システムのすべてを習得しなければならなかった。メジャー作品の2作目でこんな作業をするのは、気が遠くなるようなことだったと思う。しかし、着実にステップ・アップしてすっかりマスターした。僕たちの期待を決して裏切らなかったよ」
グリアソンにとっては、こうした新しい技術への挑戦と、キャメロンやワイトと仕事をするチャンスに加え、物語の底辺を貫くテーマも魅力だった。「僕は差し迫った状況下に置かれた人間ドラマに関心がある」と、グリアソンは語る。「そういう状況に対して人間がどういう行動をとるかという点にね。『男たちの戦場』にも同じような要素がたくさんあった。『サンクタム』では父親と息子の非常に強い結びつきが描かれているが、僕はそこに惹かれた。そして、この映画を3Dで見たら、今までに経験したことのない全く新しい世界が目の前に広がると思った」
唯一無二の迫力と臨場感を、ぜひ劇場で体感してください!
9/16(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー!
(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2011年09月14日 14:14
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