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「ジャッキー・ブラウン」

全国的に梅雨シーズン真っ只中の今週も、ジメジメをブッ飛ばす痛快サウンドトラックCDをご紹介します! 『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『キル・ビル』など、音楽使用センスも抜群のクエンティン・タランティーノが監督・音楽を手がけた1997年の作品『ジャッキー・ブラウン』です。

■About MOVIE
鬼才タランティーノが、エルモア・レナードのハードボイルド小説ラム・パンチを元に、70年代のカルト・ムービー『コフィ』や『フォクシー・ブラウン』で有名な黒人女優、パム・グリアーを起用して製作したハードボイルド・アクションです。共演は、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・デ・ニーロ、ブリジット・フォンダ、マイケル・キートン、ロバート・フォスターとひとクセもふたクセもある実力派が顔を揃え、ロスアンジェルスを舞台に繰り広げられるフィルム・ノワールを盛り上げます。登場人物の複雑な絡みや、暴力描写や不条理な死など、いかにもタランティーノといった傑作に仕上がっています。1997年アメリカ映画。

■About SOUNDTRACK
ジャッキー・ブラウン 映画もディティールやシチュエーションにとことんこだわるタランティーノですが、使用する音楽も実にマニアックでハイセンス。映画製作のみならず、『パルプ・フィクション』(94)のサントラからは、サーフ・インスト「ミザルー」(ディック・デイル)をリバイバルヒットさせた音楽のトレンドセッターでもあるのです。『ジャッキー・ブラウン』は、主演女優のパム・グリアーのために製作されたこともあり、パムが70年代前半に主演していた『コフィ』をはじめ、同時期のブラック・ムービー『黒いジャガー』『スーパーフライ』などのサントラを彷彿とさせる、ソウル、ファンク色濃厚な1枚となっています。ボビー・ウーマック「110番街交差点」、ブラザーズ・ジョンソン「ストロベリー・レター#23」、ランディ・クロフォード「ストリート・ライフ」、デルフォニックス「ディドゥント・アイ・ブロウ・ユア・マインド・ディス・タイム」、ミニー・リパートン「インサイド・マイ・ラヴ」といった、ファンク、スウィート・ソウル、ダンス・クラシックなどの名曲が要所要所にフィーチャーされ、その中にパム・グリアーの歌う強烈なロック・チューン「ロング・タイム・ウーマン」、女性ヒップホッパー、フォクシー・ブラウンの「レター・トゥ・ザ・ファーム」、そして劇中のダイアローグがはさみ込まれています。とりわけ、映画のハイライトで流れるランディ・クロフォード「ストリート・ライフ」の凛としたカッコ良さは格別で、独りで生き抜く女・ジャッキー・ブラウンの姿とオーバーラップします。



発売元:ワーナーミュージック・ジャパン
CD価格:2447円(税込)
発売中

2006年06月16日 15:48

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