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ジェイムズ・ガン/James Gunn

SFホラー『スリザー』で本格的な監督デビューを果たし、今、大注目のジェイムズ・ガン。
彼のホラー映画に対する情熱や、『スリザー』への監督、そして脚本家としての思いに迫ります!

1970年8月5日、ミズーリ州セントルイスで生まれたジェイムズ・ガン。80年代にティーンエイジャーとなったガンは、その時代の徹底的にダークなホラー映画に深く影響を受け、何が一番観客を怖がらせるかを、常に研究してきました。

脚本家になったガンは、カルト映画で有名なトロマ・エンターテインメントの『トロメオとジュリエット』(96)の脚本で評価されます。その後もトロマの作品に関わりますが、ロブ・ロウやトーマス・ヘイデン・チャーチが出演するヒーローもの「MIS II /メン・イン・スパイダー2」(00)を書き上げるためにトロマを退職。その後、『スクービー・ドゥー』(02)の脚本家に抜擢され、世界中で総計30億ドルの大ヒットへと導きました。

また、2004年3月19日に公開されて絶賛された『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04)と、翌週の3月26日に公開された『スクービー・ドゥ2』(04)では、同一脚本家の別作品で2週連続の興行収入第一位を獲得するという映画史上初となる偉業を達成。一躍人気脚本家の仲間入りを果たします。


キャラクター設定のこだわり
最新作『スリザー』では、本格的な監督デビュー作ながら水際だった手腕を見せ、妥協のない恐怖の限界を極めていきます。脚本家としてもキャラクター描写とストーリーテリングを秀勉に構築。
ガンは語ります。「宇宙からの脅威に襲撃されるという、現実には起こらないストーリーでも、登場人物たちの日常生活の延長線上に起こる物語でなければならないと思った。」

ガンが登場人物たちと観客が少しずつ繋がっていくようなプロットとキャラクター設定に精を出した結果、脚本を読んだ誰もが、その破壊的な恐怖と残酷な描写に反応したのです。

「全てはキャラクター、つまり“彼らは誰か?”ということから始まる。これは特にホラー映画では必要なことなんだ。危険人物がさほど気にもならない登場人物をやっつけて食べたとしても、ただのゲームでしかない。登場人物のことを好きになれば、一緒に貴重な体験を味わえる。登場人物がただ死ぬだけじゃなく、彼らに背景と物語を与えなければいけないんだ。」
こうしてSFホラーを新たなレベルに深化させることに成功したのです。

現在ジェイムズ・ガンは本作に続き、再び脚本・監督を務めるアクション・ホラー大作『The Belcoo Experiment』を準備中。注目が集まっています!

【スリザー公式サイト】

ジェイムズ・ガンが脚本を手掛けた作品をチェック!

ドーン・オブ・ザ・デッド

原因不明の感染病が発生し、その影響でゾンビと化してしまった人々が町を襲い始めた。平凡な看護士のアナ(サラ・ポーリー)はゾンビたちから逃れようと生き残った人々と共にショッピングモールに逃げ込んだが・・・。
ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』を現代風にリメイクされた作品。ノロノロと歩く今までのゾンビたちとは違い、本作のゾンビは猛ダッシュで主人公たちを襲ってくる。

発売元:東宝東和 販売元:ポニーキャニオン
DVD価格: 2,953円 (税込) 発売中


スクービー・ドゥー

怪奇事件専門の探偵会社ミステリー社に、若者に人気のリゾートビーチ、スプーキー島のオーナー(ローワン・アトキンソン)から、幽霊騒ぎで困っているという依頼が舞い込んできた。すでにそれぞれ独立していた元メンバーの4人と犬のスクービー・ドゥーが久々の再会を果たし、怪事件に挑む!!
喋れる犬、スクービー・ドゥーはフルCGで製作。彼と俳優たちが違和感なくマッチしているのには驚き!

発売・販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ
DVD価格: 3,129円(税込) 発売中


2007年12月06日 19:00

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