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シャーリーズ・セロン/Charlize Theron

6月15日(金)より、全国大ヒット公開中の『スノーホワイト』。

本作で、一番の難役とも考えられるラヴェンナ女王役に招かれたのは、オスカー女優のシャーリーズ・セロン。彼女は、複雑な人間性を持つ女王の役柄に魅力を感じたようです。

シャーリーズ・セロンは、1975年8月7日、南アフリカ生まれ。幼いころからバレエを習い、10代でNYのジョフリー・バレエに留学するが、膝を痛めてバレエの道を断念。18歳のとき、母のすすめでLAに行き、女優を志す。映画デビューは『2 days トゥー・デイズ』(96)。ジェームズ・スペイダー扮する殺し屋の愛人役にセクシーな魅力を光らせ、注目を集める。2年後には、ディズニーのアドベンチャー大作『マイティ・ジョー』(98)に単独主演した。その後も、ラッセ・ハルストレム監督の『サイダーハウス・ルール』(99)、ロバート・レッドフォード監督の『バガー・ヴァンスの伝説』(00)、ウディ・アレン監督の『スコルピオンの恋まじない』(01)といった話題作に出演。2003年には、製作を兼ねた『モンスター』で実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの役に挑戦。13キロ体重を増やし、持ち前の美貌を封印した体当たりの熱演が高く評価され、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、ベルリン国際映画祭の主演女優賞など数々の賞を受賞した。アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞には、その後『スタンドアップ』(05)でもノミネート。また、近作の『ヤング≒アダルト』(11)でゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートされている。

その他の出演作は、『ディアボロス/悪魔の扉』(97)、『セレブリティ』(98)、『ノイズ』(99)、『レインディア・ゲーム』(00)、『ザ・ダイバー』(00)、『裏切り者』(00)、『スウィート・ノベンバー』(01)、『コール』(02)、『ミニミニ大作戦』(03)、『トリコロールに燃えて』(04)、『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』(04)、『イーオン・フラックス』(05)、『告発のとき』(07)、『ハンコック』(08)、『あの日、欲望の大地で』(08)、『ザ・ロード』(09)など。新作に、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(12)がある。

力と美の双方を体現できる女優

最初にキャストが決まったのは、一番の難役とも考えられる役でもあるラヴェンナ女王役であった。ルパート・サンダース監督は、この悪の女王がわたしたちの感受性に与える強いイメージについて「女王は、死の象徴でありながら、自らはその死が到来することを防ごうとしている。彼女は不死を求め、それゆえに王国の何もかもがバランスを崩している。反対に、スノーホワイトは生命の鼓動そのものであり、ハンターの仕事は、その彼女の命を奪うこと。しかし、女王のもくろみが失敗すれば、生と死が再び協調を取り戻し王国は元の状態を取り戻せるかもしれない」と語る。

おとぎ話の悪の女王を演じるべく招かれたのが、オスカー女優シャーリーズ・セロンであった。セロンを女王役にキャストしたことについて、サンダースは「シャリーズは、女優としての彼女のキャリアにおいて、幾つもの圧倒的な演技を見せて来てくれたけれど、同時に信じられないぐらい美しい女性でもある。どの女優にもまして、力と美の双方を体現できる女優です。マーガレット・サッチャーとケイト・モスを合わせたような、ね」と語っている。映画の物語が持つ象徴性と、その比喩にセロンがスクリーンで生命を吹き込んでいく演技を見せたことに対しては、「こういう、ある種原型みたいなキャラクターを演じる時には、大きな演技で良いのだと思います。女王が「鏡よ、鏡」という瞬間を、観客は楽しみたいのだから。だって、こういうセリフは、これぐらい大きな存在感がある美しい女性に言ってもらいたいじゃないですか」とも付け加えている。

セロンがこの役柄に魅力を感じたのは、この役にはかつて裏切られ傷ついてきた過去のある者が持つ複雑な人間性も持っているからだが、それを描くにあたり、類型的にヒステリカルに金切り声をあげるタイプとしてしばしば済ましてしまうことも、多々あることである。女王が持つ背景について「ラヴェンナの母親は、彼女がまだ幼いころに、彼女が一番輝いていられるのは、若く美しくあり続けることでだけ、という観念を植え付けてしまった。それゆえに彼女は、魔法の力を自分の生存手段と認識し、その道を歩んで行ったのよ」とセロンは、説明している。ラヴェンナは冷酷な本能を持っており、不死のためにスノーホワイトの心臓を得ることに執着しているものの、支配者たる彼女は人間性をすべて失っているわけではないという。サンダースと同様、セロンはスノーホワイトの物語に内包される、人生の難しい教訓に評価を与えている。

セロンは、「ラヴェンナは、自分が人生で異なる選択をしていれば或いは普通に得られたかもしれないものを実は欲しがっていることに気づいている。しかし、もちろん、彼女が選んだ生き方と、それがもたらした結果である現在ゆえに、もうそういう道は取れないの。選択肢にさえならないのね」と打ち明けている。

シャーリーズ・セロンが生命を吹き込んだ悪の女王ラヴェンナ。ぜひ劇場でお楽しみください!

【スノーホワイト 公式サイト】

全国大ヒット公開中!

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シャーリーズ・セロンの過去の作品をチェック!

モンスター
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DVD価格: 3,980円(税込) 発売中



スタンドアップ
夫の暴力に耐えかね、父親の違う子供を2人連れて、故郷の北ミネソタの街に帰ってきたジョージー。彼女は、周囲の冷たい視線にさらされながらも、子供のために男たちに混じって鉱山で働く道を選ぶ。
しかし、鉱山は男の職場とされ、そこに入り込んできた女性に対する仕打ちは、身も凍るほどひどいものだった…。
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2012年06月26日 12:27

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