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イタリア発『家の鍵』
15年の空白を経て出会った父と子が、少しずつ親子の絆を取り戻していく物語『家の鍵』。本作は、最初はぎこちなかった親子の関係が、ミュンヘンからベルリン、そしてノルウェイの海辺の町へと旅を続けることで、少しずつ変化していく様子を丁寧に描いています。■STORY

公式サイト>http://www.zaziefilms.com/ienokagi/
■ジャンニ・アメリオ監督の描く旅の風景

『小さな旅人』はローマからシチリアへと旅をする少女の娼婦と若い憲兵の話。『いつか来た道』では、貧しい2人の兄弟がするシチリアからトリノへの旅が、彼らの人生を変えてしまうことに。そして、今回もやはり「旅」が描かれているのです。ミュンヘンからベルリンへの汽車の旅。ベルリン市内を電車でひとり旅するパオロ。ノルウェイの船旅。ミラノへ向かう車の旅…。その途中で、父と息子の絆や、ジャンニの父性の目覚めなど、目には見えないけれど大切なものが、たくさん生まれます。

■映画から観る旅
●ミュンヘンからベルリンまでの列車の旅
父ジャンニと息子パオロはミュンヘンからベルリンまでを列車で旅し、列車のコンパートメントで夜を明かします。ドイツの国内旅行では、鉄道を利用する人がとても多いそうです。DB(ドイツ鉄道株式会社)が大半の地域で運営しているためで、私鉄はほとんどないようです。食堂車でゆっくり食事をしたり、パオロがしていたようにゲームに夢中になったり…車窓から眺める風景を楽しみながら、気長な旅が続きます。

パオロとジャンニは、パオロのペンフレンド・クリスティンに会いに行くため、ノルウェイまで船で渡ることに。魅惑的な美しさが漂う北海を進むと、風が心地よく、2人ともとても開放的な気分になっていたようです。ノルウェイの海岸線全域に沿って、氷河によって削り取られたU字の谷に海水が流れ込んでできた深い入江が見られます。フィヨルドと呼ばれる、この自然の芸術は、四季折々に美しい景観を彩って、船旅をする人々の目を楽しませてくれます。西部のフィヨルドは特に美しいとか。
■DATA
東京:岩波ホール 上映中(6月中旬まで)
大阪:OS名画座・名古屋:名演小劇場 ほか全国順次公開
2004年/イタリア/111分
配給:ザジフィルムズ
(C)2004 LAKESHORE INTERNATIONAL, ALL RIGHTS RESERVED
監督:ジャンニ・アメリオ
脚本:ジャンニ・アメリオ/ステファノ・ルッリ/サンドロ・ペトラリア
出演:キム・ロッシ・スチュアート/アンドレア・ロッシ/シャーロット・ランプリング
2006年05月16日 20:26
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