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イタリア発『イタリア的、恋愛マニュアル』
“恋”で始まり、結婚して“危機” “浮気” “別離”と、年齢ごとに誰もが経験するであろう愛の姿を、時におなかがよじれるほど可笑しく、また時には切なくホロリとさせる、大人のロマンティック・ラブストーリー!イタリアでは大ヒットを記録し、すでに続編の「恋愛マニュアル2」も公開されています。
日本の公開では、数々のヒットドラマにおいて絶妙なセリフを紡ぎ出す脚本家の大石静氏が、字幕協力として初チャレンジであることも話題です。
■STORY
“イタリア人=恋の達人”のはずなのに、こんなに不器用なの?!
世代も立場も違う4組のカップルが、どこかで絶妙に絡み合うオムニバス。地球上でもっとも恋愛に熟知しているはずの彼らが、一所懸命相手に立ち向かい、悩み、愛を獲得していく…。
<トンマーゾ&ジュリア>
仕事もなく彼女もいない運に見放されたトンマーゾが、偶然出会ったジュリアに一目惚れし、猛烈アタック!
<バルバラ&マルコ>
倦怠期を迎え、すでに情熱の失せたバルバラとマルコの夫婦。妻のバルバラは2人の関係に焦りを感じ…。
<オルネッラ&ガブリエーレ>
婦人警官のオルネッラは、夫の浮気を目撃し、腹いせに交通違反の取締りに猛烈に精を出す。ある夜…。
<ゴッフレード&リヴィア>
妻に逃げられた小児科医ゴッフレードは、自暴自棄に。が、海辺で一晩明かした彼に新たな出会いが!?
公式サイト
■魅力的な役者陣
この珠玉の愛の物語を語るには、魅力溢れるスターたちをまず紹介しなくてはなりません。
<トンマーゾ&ジュリア>では、才能豊かなクリエーターであり若手実力派俳優のシルヴィオ・ムッチーノと、『輝ける青春』で瑞々しい魅力を披露したジャスミン・トリンカ。ともに旬をむかえたばかりで、溢れんばかりにきらきらと輝きを放っています。
続く<バルバラ&マルコ>では、実生活でかつて大物カップルであり円熟の域に達しつつある売れっ子俳優、マルゲリータ・ブイとセルジョ・ルビーニ。ふたりの繊細な表情ひとつひとつが複雑な思いを見事に描き出し、今回ブイはドナテッロ賞の助演女優賞を受賞しました。
<オルネッラ&ガブリエーレ>では、笑いの女王の座のみならず、ベストセラー作家としての地位も確立している才女、ルチャーナ・リッティツェットが登場。ここでもそのマルチぶりを遺憾なく発揮し、パワフルな演技を披露しています。
そして、ラストストーリー<ゴッフレード&リヴィア>でゴッフレードを演じるのはイタリアを代表する国民的コメディアンであり監督でもあるカルロ・ヴェルドーネ。さすがの存在感でドナテッロ賞の助演男優賞を受賞。笑いはもちろん、時にホロリとさせる圧巻の演技です。
■映画から垣間見えるローマの交通事情
撮影はローマでのロケがほとんどで、観光で訪れた人もすぐわかる場所も多く登場しています。二人乗りバイクが縦横無尽に走り、一方で車は渋滞にはまりクラクションが鳴り響く。ローマではお馴染みの光景です。二人乗りのバイクは、オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」も彷彿させ、イタリア恋愛映画お決まりのスタイルであるかのようです。
が、現実は道路事情、経済事情も反映され、ほのぼのとした雰囲気だけでは語れません。まず、イタリアでは若者の所得はあまり高くないため、車を購入できる人は限られています。また道路は、昔の馬車道だったものが多いため幅が狭く、加えてそこに延々と続く縦列駐車。駐車スペースの不足は深刻なため、警官が取り締まりに精を出してもまったく追いつきません。結果、車が走れるスペースはほんのわずか。バイクの方がいかに早く動けるかは想像に難しくありません。
他にも、人も車も信号無視、横断歩道無視のスリリングな道路横断。一方通行が多く複雑に入り組んだ道路網。自動車もバイクも先を争い、一寸の隙にも割り込みを狙う荒々しい運転。車を降りて言い争う運転手たち、それを遠巻きに見物する人々・・・。でも、その中をはつらつと、幸せ一杯に走っていく二人乗りバイク・・・やはりイタリアらしさを感じてしまいます。
■DATA
7月14日(土)より、シネスイッチ銀座、川崎チネチッタほか全国順次ロードショー
2005年/イタリア/1時間58分
配給:ハピネット
(C)2005 Filmauro S.r.l.
監督・原案・脚本:ジョヴァンニ・ヴェロネージ
CAST:シルヴィオ・ムッチーノ/ジャスミン・トリンカ/マルゲリータ・ブイ/セルジョ・ルビーニ
/ルチャーナ・リッティツェット /ディーノ・アッブレーシャ/カルロ・ヴェルドーネ/アニタ・カプリオーリ
2007年07月05日 17:05
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